父兄のためのピックアップバスが来るバス停に３０分早く着いた。遅れるのが怖くて早く家を出すぎてしまった。周辺をうろうろして時間をやり過ごした。
バスは１０分遅れて到着した。バスの中は小さなお子さんもいて賑やかだったが、振動が心地良いので少し眠ってしまった。
バスを降りて玄関に入った。ちょうど清掃時間だったので、子供達が床を雑巾で一生懸命拭いていた。面談まで１時間あったので、日本から唯一持参したドゥルーズの本を読んでいた。時間が近づくと龍玖が迎えに来てくれたので、一緒に面談の行われている教室へ向かった。前で待っておられた先生と一緒に教室へ入った。真ん中にポツンと置かれていた４つの机と椅子の一つに座った。
龍玖の学校での様子を伺った。先生は龍玖はまだ本気を出していないんだ、と思っている。これから自分を変えようとしている兆しが見えた気がする。兎に角今大きく自分の意識を変える時だということを自覚して欲しい。」と龍玖に話していた。
龍玖の心に響いていれば良いのだけど、彼の性格を知っているのであまり期待出来ない。良い意味で裏切ってください、と思っている。
