最近人の顔を観察するのが好きである。サンフランシスコにいた時は様々な人種の顔を観ることが出来て面白かった。前回行った時は、そこらじゅうにいる美しい容貌のお兄さんたちに目を奪われていたが、今回はあまりそういう人たちに興味を覚えなかったので、見目麗しい顔は全く記憶に残っていない。
State Fairでは、見かける人の殆どが白人の家族連れだった。都会の洗練された雰囲気の人は見かけなかった。フリーパスは高いので、チケットを乗り物分だけ購入している家族もいた。赤ちゃんを連れた３０歳位の女性が、龍玖と同じ位の子どもに「この乗り物に乗るにはチケットが３枚もいるのよ。それをよく覚えていてね。」と言ってチケットを渡した。その男の子は神妙な顔をして受け取っていた。彼が乗り物に乗っている時の顔を見たが、本当に嬉しそうで、精いっぱい楽しんでいる様子だった。
顔２に続く
