lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Waterlilies again

瑞麗さんを送り届けてからRAへ向かった。
開館と同時に入室した。観ることができる時間が15分しかないので、後期の作品の展示室へ直行した。
見たい作品の間を何度も往復した。まだ人はまばらだった。3連作がある最後の部屋は rotundaになっており、入室すると右側に3連作、左側に別のWaterliliesの作品がある。照明は非常に弱く、その光は作品に集中しているので、作品に入り込むしかない展示方法である。
作品に近づいてみると、絵の表面には下地を塗った後が全面に見える。かなり厚い部分もあり、それは他の作品には見られ無かった。その表面の盛り上がりの表面だけに絵の具が乗っていたりして、作品に表情が出ている。筆の動きが垂直に動いている部分は光と水の煙が水面から上がってくるような錯覚に陥る。
その柔らかな光から朝靄を想像したりもするけれど、影が曖昧なので結局曖昧なままで、それが心地良かったりする。
制作年は1915年〜1926年となっているので、その間の様々な心の動きがそこに映し出されているのだろう、と思う。