明日は前夫が空港に龍玖を連れて行くことになっている。私と瑞麗さんは大阪について行こうか、と思ったりしたけれど、それも変かもしれない、と思い迷っている。
3週間くらい前、前夫のビザの申請のために推薦状を書いて欲しいと頼まれた。龍玖の親権を渡したのは、彼が引き続き日本に住めるようにするためだった。だけどその龍玖をカナダへ自ら送り出す事に決めたので、他の理由が必要になったのである。龍玖が留学することについては納得はある程度している。だけど自分はここに必要な人間なので、それをサポートして欲しい、と言われても、酷い言葉を投げつけられた事もあり出来ません、と断った。
私の推薦がなくてもビザを取る道はあるので、心配はしていなかった。今月23日から10月9日までカナダに帰国してビザを取得することになったらしい。推薦状を書くことを断って以来、殆ど言葉を交わさなくなった。龍玖と瑞麗さんが間に入りやりとりをしている。その方が私は有難い。
これから暫くの間、瑞麗さんと自分の事に集中する事が出来る。瑞麗さんも龍玖もそれを望んでいる、と言っていた。満遍なくこなせる性格だったら良かったのに、と自分の不器用さに落ち込んでしまう。
数日前、MCAD時代の友人のお姉さまの一人からメールを貰った。ちょっとした言葉だったけれど嬉しかった。
優しい言葉をくださりありがとうございます。今はどうか見守っていてください。