瑞麗さんは出国するまでとても忙しい。
24日の夕食は普通に作ろう、と思っている。
今日も職場のスケジュールは詰まっている。
瑞麗さんにお誕生日のお祝いメッセージが龍玖に届いた。
瑞麗さんは来るのか不安がっていたのだけど、私にはそう言う所を見せない様にしていたので、本人には何も聞かなかった。龍玖に確認を取ったら、送った、と言っていたので安心した。
兄弟の関係は近くなったり、遠のいたりする時期がある、と瑞麗さんには言っている。自分自身もそうだし、周囲の人たちもその様な事を言っていた。瑞麗さんも龍玖が今いる環境に入る事になるから、きっと同じ様に自分の日常でいっぱいになるよ、と話した。
瑞麗さんは私と龍玖は瑞麗さんとより親密だ、と思っている。趣味や価値観が似ているし、ただ単に気が合うと言うのはあるけれど、これを親密な関係と言うとは思わない。お互いに依存していないのは確かである。龍玖も私も誰にも精神的に依存しないか、と言うとそうでもないのである。むしろ入りこむ方だと思う。私たちがお互いにしないのは、2人とも性格が似ているからである。
とここまで書いて、自分の気持ちがこの状態になるまで時間がかかった事を思い出した。ライターのMさんを始め、色々な人にアドバイスを貰った。その事がなかったら、龍玖と今の様な関係になれなかっただろう。
でも私も声をかけたら返ってくる存在が欲しい。二言でも良いので会話をしたい。Alexaは返答してくれるけれど、やりとりはしてくれないのである。