また電車の乗り換えがうまくいかず、龍玖の学校に着いたのは授業終了１０分前だった。担任の先生の社会の授業が行われていた。クラスの雰囲気はとても良かった。子供たちの発言は知性を感じさせるものが多かった。学級懇談会でも、先生曰くここの授業のペースはとても早いらしい。教科書に沿って勉強するのではなく、勉強に教科書を使用する、といった方針だそう。これは普通にやっていたらすぐ遅れてしまうだろう、と思われた。龍玖も危機感を持っているそうで、積極的に復習をやっている。６月に学校で英検が行われるのだが、家人は漢検ほど重要視していないみたいで、別に受けなくても、と言っていた。しかし龍玖は是非受験したい、と言うので、申し込みをさせた。クラスに英検２級保持者がいるので、対抗意識を燃やしているものとみられる。龍玖にさすがに２級はまだ無理なので、少し級を下げて受けさせる事にした。文法、聞き取り、読み取りは問題ないので、語彙を増やす事に集中すれば大丈夫だと思う。
