かねてから行きたかったフリーメーソンホールへ行ってきた。
３時半頃ホールへ入った。身分証明書が必要、と聞いていたのにパスポートを持ってこなかったので、警備のお兄さんに訊いてみたら、必要ないと言われたので安心した。４時からツアーがある、と聞いていたので、それまで図書館／ミュージアムを見学していた。４時頃ミュージアムのスタッフが人を集め、カジュアルにツアーが始まった。その前にスタッフのおじさんがインクの入った袋をオフィスで預かってくれた。
ツアーガイドのおじさんは見た目は恐そうだけれど、ウィットに富んだ面白い人だった。ホール内にあるメインのテンプルに入る時はかなり前置きが長かった。
しかしそれだけの事はある素晴らしさだった。ホールの天井に描かれたフレスコ画は１インチ四方のタイルが敷き詰められていた。イギリスで一番大きいフレスコ画らしい。ブロンズのドアも圧巻だった。おじさんの説明を聞きながらそのクラフトマンシップの凄さに感嘆し、ホール中を１０分くらい眺めていた。フリーメイソンの会員は世界中に２２０００人から２５０００人いるらしい。僕たちはだんだん歳を取って来ているから、若い会員が入ってくれるのを望んでいる、と言っていた。
ミュージアムで貰ってきたパンフレットはフリーメイソンへの勧誘のためのものだった。若い人たちにアピール出来るようにデザインをがんばりました、という印象を受けた。
玄関を出る時ドアを開けてくれたセキュリティーの人に、「あれチェックインカードはどうしたの。」と聞かれた。そういえば他のツアーの人たちはみんなカードを首から下げていたな、と思ったが、誰にも指摘されなかった。セキュリティーの人も「本当はしなきゃいけなかったのだけど、まあいいよ。さようなら。」と言って送り出してくれたのだった。
