龍玖に請われて、館内のシアターで上映している「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」を観た。本当は京都シネマに来た際、一人で観ようと思っていた。思いがけず龍玖が興味を示してくれたのでちょっと嬉しかった。
２人は歳をとっていき、アパートメントを占領しているアートを寄付するのだが、沢山数がありすぎて手に負えなくなったNational Gallery of Artのキュレーターが考え出した、５０／５０というプロジェクトに賛同した２人が、それらのコレクションがどのようにそれぞれの地域で見せられて行くかを辿って行く話である。中には良い作品たちを貰ったラッキーなミュージアムもあっただろうし、せっかくのコレクションを使いこなせずに終わってしまったミュージアムもあったかもしれない（５年以内にしかるべき場所を設けて展示をしなければいけない、という約束事があった）。デラウエェアの美術館で２人のアパートメントを模した部屋に作品を飾る、という企画があった。そこに２人が行き、作品の展示の仕方にいろいろアドバイスをしている姿が、とても生き生きしていて良かった。
２人のアートに対する真摯な態度に襟を正す思いだった。
