trichophilia

三島由紀夫の対談集「源泉の感情」がバッグの中に入っている。様々な分野の人との対談が載っているのだが、彼の情報量とその知識の深さに感歎しながら少しずつ読んでいる。エロティシズムに関する記載があったので、三島由紀夫の「仮面の告白」のあるシーンを思い出していた。家に出入りしている理容師が、散髪して間もない主人公の頭を、格好良く整えようというシーンである。
技巧を凝らして整えられた少年の襟足を想像して「なんてエロティックなんだろう。」と興奮を覚えた。私は老若男女を問わず、短髪の頭を見ると多かれ少なかれ胸の高まりを感じる。多分これが自分の唯一のpartialismなのだと思う。