美に傅く

「利休にたずねよ」の招待券を母から２枚貰ったので、S子さんと観に行った。利休の妻、宗恩が物語るという形式だったせいか、原作よりも随分と淡々としていた。随所で見られる、庭や投げ入れの花が美しかった。宗恩が好ましく描かれていたためか、原作と違う終わり方だったが、私はそれで良かったと思う。
茶道とは男のものだというイメージがある。侘び茶のストイックな世界には、とうてい女性には入り込めないのではないか、と思っているからである。そんなこともあり、お茶を習いたい、と思って久しいのに踏み出せないでいる。