部屋でゆっくりしている間、龍玖は目の前にあるビーチを散歩していた。歩いて１０分くらいの場所にあるホテルに、売店があることを聞き、そちらへ行く事にした。街灯もあまりない中、居酒屋やレストランの前を通り過ぎながら歩道を歩いた。買い物を済ませ、また自分たちの泊まっているホテルの方へ歩き始めた。夕食は何にしようか、と訊ねると、「ラーメンがいい。」海の家のような店を見て「ここで食べる。」と言うので、店へ入った。
龍玖はソーキそば、私はタコライスを注文した。龍玖はテレビを観ながら、美味しいそばを食べられたので満足そうだった。
ホテルに戻り、別棟にある展望風呂へ行きお風呂に入った。お風呂の後、龍玖が白い細かな粒子の砂浜に感動して、是非観て欲しい、と言うので、ビーチを暫く散策した。月明かりもなく、暗くて殆ど見えなかったが、よく砂浜を見ると珊瑚の死骸がたくさん打ち上げられていて、ホテルから漏れる日光をキラキラと反射させていた。風は強かったが、肌寒いほどではなかったので気持ちよかった。
