ギャラリーを出て、帰宅するため地下鉄に乗っていると、映像が送られてきた。暗くてよく分からないな、と思っていたら、「雀の子。」というメッセージが入った。家にいるらしい。頭が混乱したまま家に入った途端、小鳥の声がした。どうして雀の子が家にいるのか訊ねたら、龍玖が道端にいたのを拾って来たらしい。巣立ちがうまく行かなかったのだろう、親鳥らしき２羽が廻りを飛んでいたが、諦めて飛び去ったそうである。近くでカラスが雀の子をじっとり眺めているのを見た龍玖は雀の子を持ち帰り、空き箱を外で貰い受け、タオルを中に敷き詰めて、雀の子を乗せていた。家人に愛鳥協会へ電話して引き取って貰え、と言われて取り合えずネット見つけたサイトに載っていた電話番号にかけてみた。「あなたの息子さんは雀の子を拾うべきではなかった。取り合えず今晩は家において、明日元の場所へ起きなさい。」と言われた。そして食事についてアドバイスをくれた。本の少しだけ口にして雀は８時過ぎに眠ってしまった。小鳥といっても羽はほぼ生え揃っていて、そんなにか弱い子には見えなかった。うまく巣立ちが出来るようになって欲しい。
