今日はとても良い天気だったので、自然と足取りも軽やかになっていった。
午前9時半頃到着した。朝早かったので、人はやはり少なめだったが、日本人の訪問者が目立った。
明かり取りの窓を見上げると、青い空と同時に、違った方向からいつもより強い光が入ってくるのが見えた。作品は普段より白い靄がかかっているような印象を受けた。特に奥の部屋の方にいると、本当に朝靄の中で池を眺めているような錯覚に陥っていった。
今日は地階の「アメリカンゴシック」という展覧会も見た。前回オランジェリー美術館に来た時、瑞麗さんが展覧会のポスターに印刷されている作品を見て、「本当にアメリカの絵画って洗練されていなくてかっこ悪い。」と言っていた。瑞麗さんの見解を聞いてかなり驚いた。しかし、そう思っている自分もいることはよく知っている。
自分自身はアートに関しては中庸でありたい、と思っているのだけど、それは到底無理なのである。