lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

ECCE HOMOを観る

大阪国立国際美術館が所蔵している作品を中心に企画された展覧会だった。様々な個性の強い作品が展示されていたが、よくまとまっている、と感じた。
一角に荒川修作の棺桶シリーズの2作品が展示されていた。妹が精神医療におけるリハビリテーションの学会へ行った際、荒川修作の名前が出た、と教えてくれた。彼の名前を出したその発表者は、薬を使わない治療を目指しており、荒川修作が唱えていた「天命=死」の反転という精神をベースにした、天命反転都市計画を高く評価していたとのこと。候補地を高知県で探していたこと、そして計画半ばに急に亡くなられたことを残念がっていたそうである。
私も実現して欲しかった。
「人間はいままでひとりだって死んじゃいないんだ。消えた人はいるけど。」と言っていた本人も消えてしまった。
棺桶シリーズを見てから、荒川修作のことで頭がいっぱいになったまま美術館を出た。