最近の月は夜明け前に昇るので、そういう名前がついたそうである。写真を撮ろうと思い、屋根へ出てみたら雨が降り出した。30分ほど降り続けて止んだ。
昨日のお昼過ぎにYちゃんと不動産会社へ行って来た。町家を主に扱っている、と聞いていたので、会社の建物もそうかな、と思っていたが、築60年位の昭和の雰囲気が残ったビルだった。
受付へ行くと、3階へ案内された。部屋には町家にあったと思われる古い引き戸と、飴色になったベニヤの引き戸の戸棚が備え付けられていた。先日お会いした不動産屋さんのOさんが部屋に入って来てミーティングが始まった。Yちゃんは21日に帰国し、9月に展覧会で此方に来る予定になっている。その間に物件が出てきたら、私が見せて貰いYちゃんに報告する、という事になった。Mさんから帰国前に、そうして欲しい、と頼まれたので承諾したのである。Yちゃんが好きな建築の写真集をOさんも持っていたので、一緒に拝見した。開放感溢れる、町家のイメージとは一線を画したようなデザインだったので驚いた。Yちゃんが住んでもよい、と思われる地域を聞いてミーティングは終わった。
Yちゃんの子供達は京都にいる間、外へ遊びに行っても「早く家に帰ろう。」と行って私の家へ帰って来たがっていたらしい。ロンドンでは仮住まいという意識なのであまり家に愛着が湧かずにいるそうである。2人が愛着を持っている京都に、帰って来れる家が見つかればいいな、と思っている。