今朝目を覚ましてからメールを読んでいた。
パリで使わせて頂いていた版画工房の先生の奥様の名前でBccのメールが届いていた。先生が亡くなられたと言うお知らせだった。
サービスセレモニーは20日に行われるそうである、
色々な事を思い出しながら朝の支度をしていた。とても気さくな先生で、彼を慕って来る若い人たちが常に制作をしていた。あの工房の様な場所は他に無いのに、拠り所としている沢山の作家さんたちはどうなってしまうのだろう。
と思ったが、メールを読み返してみたら、出来るだけ先生の生前の状態で維持して行きたい、と書かれていた。それを読んで安堵したのだった。
仕事中に、工房の作業机の上に置かれていた、先生の葉巻と灰皿や、とても大きな手、そして優しい笑顔を思い出し、涙が出て来て困ってしまった。