昨日、龍玖がカナダへと戻って行った。
大阪空港からの帰り、阪急電車が停まってしまい、1時間30分以上ホームや電車の中でじっとしていた。リムジンバスで帰れば良かった、と後悔した。
ピアニストのYさんも大阪で足止めされていて、テキストで参りましたね、とやり取りをしていた。システムの故障だったらしく、空港に向かう途中に起こらなくて良かった、と思った。
瑞麗さんから私がいない間もここで眠る、と言われた。床暖房を切って行くので、寒いよ、と言っているのだけど、ベッドがあるからここが良いらしい。戸締りが不安だし、家にも入って欲しくないので、彼女のお父さんに瑞麗さんをここでは眠らせない様にして欲しい、とお願いをした。
今回は龍玖と2週間足らずを過ごした。いかに彼が人に興味がない、と言う事を実感した。私が死んでしまっても泣かないだろうと思われる。
去年付き合っていたガールフレンドは2週間足らずで別れてしまった、とても仲良かった友達はドイツに帰国したので、それなりに寂しいけれど、スクールメイトと広く浅く付き合って行く、と言っていた。
自分から触るのが好きでくっついたりしてくるけれど、人から触られるのは嫌らしい。自分がされたら嫌な事をどうしてするのかがよく分からない。そして私と瑞麗さんにだけ、めちゃくちゃな事を言ってくる。
「そうですか、ではもう私はあなたにご飯を作らなくてもいいのですね。」
と言うと
「ごめんなさい。」
と謝って来るので、瑞麗さんの場合の様に険悪ムードにはならない。
人あたりはとても良いので、外では上手くやっているみたいである。物事が上手く行かなかった時は自分を責めず、顧みず、次に目を向けられるので、落ち込む事はないところがちょっと羨ましい。