lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

蛸は夢を見るらしい

庭劇団ペニノの公演を観た。

振替チケットホルダーは、開演1時間前に行かなければならなかった。

今日は当日券はキャンセル待ちのみだったらしい。

 

無事チケットを交換してもらい、開場まで時間があったので蔦屋書店へ立ち寄った。

千利休のお茶の哲学と言う本を購入した。

そして会場へ戻り入場した。

観客席の殆どは板の間の座布団が座席だったが、最後尾だけベンチの様になっていた。早めに入ったのでそこに席を取った。

それぞれ経本と呼ばれている、オレンジのファイルと楽器を一つ持たされた。私は鈴を取った。開演時間になり、座長の男性が公演の趣旨について語り始めた。今回の公演のテーマである蛸についての話が結構面白かった。舞台装置には蛸にちなんだものが要所に遇らわれていたが、あからさまではなく、とても良く出来ていた。本当に日が落ちた後のお寺の構内と言った風情を醸し出していたので、それが地下2階にあると言う事を忘れそうだった。

舞台は全部で一六章から成り立っている。経本を読みながら、楽器を好きな時に鳴らしてください、と言われた。お話しが終わった後、劇団員の方々が出入り口の一つから入ってこられた。そして観客を巻き込んで舞台を整えて行った。

万事準備が整い、第一章が始まった。般若心経を捩った蛸のお経が経本に載っていた。それがとても面白いので、笑いながら読経を聞き、経本を読んだ。

途中真ん中にある炉に墨が入ったり、観客が入り口で書いた丸いお札に書かれた名前を読み上げたり、スパイスを炉にくべたり、そして様々な楽器や声を使ってお経を読み上げたりしていた。暫くぼんやりしてふっと気がつくと、クローブの匂いがしてきた。自分のスカーフと同じ匂いなので、音は煩いにも掛らず、穏やかな気持ちになった。