lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

激しく雨が降る

雨音が余り激しいので驚いた。

バナナブレッドを焼いた。

ライターのMさんから教えてもらった「都市と光」という本を読んでいる。パリの都市照明の歴史が書かれている。ロートレックやドガなど、人口光の下で好んで絵を描いていた作家について語られている章があり、その視点が興味深かった。その事については時間をかけて考えてから触れてみたいと思う。

ロートレックは風景画も描いている。やっぱり黒を使っている。透明感を作り出し物凄く美しく、見とれてしまう。

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睡蓮が見たい

烏丸半島の蓮の群生が去年消滅したが、環境の変化により数年ではまず元のようには戻らない、というニュースを読んだ。今年は見に行こう、と思っていたので、かなりショックを受けている。

京都で睡蓮や蓮が見られるところ、と言えば三室戸寺龍安寺が有名みたいである。どちらかと言えば睡蓮が見たいので、一番多そうな平安神宮へ行ってみようと思っている。

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最近は水盤で睡蓮を育てたい欲求にかられている。家でビオトープを持つ人の気持ちが漸く解るようになった。

西本願寺を拝観する

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ライターのMさんと正門前で待ち合わせをした。Mさんが先に整理券を貰ってくれていた。入場は午後8時15分からなので、2時間と少し時間があったため夕食を摂る事になった。

七条通を東へ向かって歩いていった。Mさんの提案でお好み焼き店へ入った。町家を小綺麗には改装せずに使っている店だった。1階はコの字型のカウンター席になっていて、半数近くのお客さんが外国人観光客だった。私たちは2階のテーブル席に着いた。小皿の一品料理2つとお好み焼き、オムそばを注文した。

注文した料理は全部良かったが、お好み焼きがとりわけ美味しかった。雰囲気も落ち着いていて良かったし、楽しい時間を過ごした。

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拝観時間が近づいたので、西本願寺へ戻る事にした。境内には沢山の人が列をなしていた。本堂に入ると最初に大きな書院があった。マウジーのY子さんから鴻の間と白書院の照明が素晴らしい、と聞いていたのだが、確かにちょうど良い光量で灯されていた。細かな装飾が施された欄干からもれる光が、廊下に映し出される様子が本当に綺麗だった。廊下の天井にも植物の絵が描かれていて、どれも美しく感動した。足元の漆喰の壁には和紙が貼られていて、その上に絵が描かれていた。能舞台も美しかった。見学の最後にある、中国の渓谷を模したらしい庭がかなりインパクトが強かった。

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唐門を裏側から見た。Mさんが指摘したのだが、孔雀の後ろ姿が欄干の隙間から見えた。ちゃんと細部まで再現されていた。

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鐘楼堂

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飛雲閣の上階が明るかったので、宴会が催されているんだ、と思っていたのだが、よく見たら絵だった。Mさんも同じ事を考えていたそうである。

御影堂の大屋根は素晴らしかった。

マウジーさんから西本願寺の事を伺って良かった。

 

日曜日

朝、上賀茂神社で月一回行われている手作り市へ行ってきた。Yさんと待ち合わせより早く着いたので、久しぶりにお参りをする事にした。境内は結構な数の人で賑わっていた。人の流れに着いて行きお参りをした。

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その後、出店を少しだけ見て回った。全粒粉のパンや、水キムチ、エゴマの葉を購入した。まだ時間があったので「東京喰種」を読み始めてから、毎日飲むようになったコーヒーを買って飲んだ。Yさんが到着したので一緒に廻り始めた。Yさんの目的は麻に刺繍を入れたハンカチを購入する事で、それらを販売しているテーブルはすぐに見つかった。既に半数近くは売れていたみたいだった。Yさんによると、雑誌でも取り上げられているらしい。刺繍の絵柄は可愛らしいものが多かったが、ミニマリストアートのような抽象的な図柄のハンカチがあったので、それを購入した。

一応一通り見て廻った後、近くで昼食を、ということになった。以前下鴨西通りにあったフランス料理店が北区で開業されているので、そちらへ向かった。私が自身たっぷりに北にある、と1km近く歩き、やっぱり違うかも、と調べたら反対方向だった。30分近く歩いて店までたどり着いた。食事はスープが一番美味しかった。Yさんがとても楽しみにしているコンサートが10月にあるそうで、その内容を聞いて私も行きたくなってしまった。

食事の後、堀川通まで歩きYさんとお別れした。帰宅すると龍玖が家に立ち寄った様子が伺えた。少し焼きすぎた紅茶とくるみのケーキを、お腹が空いたら食べるかな、と思い、キッチンに置いていた。数切れ食べたみたいだった。

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片付けをしていると、龍玖とC君がやって来た。C君は午後6時半の新幹線で東京へ帰るので挨拶をしに来てくれたのだった。金曜日に龍玖が塾に行っている間、お話しをした。パリにいる時は顔もまともに見た事がなかった。著名な画家/彫刻家であった彼の曽祖父の事や、家の事、人種について、それからアニメについて話した。彼のオススメは「けものフレンズ」だそうで、その見方を教えてもらった。始めの10話は面白くないそうである。後にどんな絵か見てみたら、見る気になれないかもしれない、と思った。

龍玖たちが去って行った後、片付けを済ませてからウィーン菓子店のY子さんのところへ久しぶりに伺った。Y子さんの読んでいる本を教えて貰ったり、近況についてお知らせした。

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Excelで作らなければいけない書類があったので、Y子さんのコンピューターをお借りして作らせて貰った。終わったら午後8時になっていた。帰宅して夕食をしたためてから早めに眠った。

 

 

 

Slowly undoned

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周辺の変化で自分の中で散逸されていたものが、少しずつまとまりはじめている。それでも収まるべきところへ収まるまでは、まだ時間がかかるだろうけれど、それが見えてきたので嬉しい。

どんな心境の時でも、夕暮れ時の空が綺麗な日は気持ちが和やかになる。

物理的に見えなくても、心の中に少しでも存在しているのかもしれない、と思うだけで今は良いです。

 

 

 

3人は移動する

ガクアジサイを生けてみた。今日の暑さで少しぐったりしていたが、水切りをしっかりしたら花がまた生き生きとしてきた。これから暫くはお花を買わなくても済みそうである。

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C君は神戸で行われていた彼の好きなカードゲームの大会へ行って帰って来た。今日の戦利品を見せて貰った。この世界の先駆者と言われているカードゲームだそうである。中々良いものが手に入ったそうで、嬉しそうだった。

龍玖と瑞麗さん、C君は金閣寺の方へ今晩から移った。こちらで日曜日まで過ごす、と思っていたのだけど違ったらしい。C君は勉強がよく出来るので、龍玖の塾の宿題を少しみてくれていた。龍玖の中間テストの理科の点数がかなり悪く、問題と答えを照らし合わせて、何が悪かったのか一緒にみて行った。C君は勉強の方法について的確なアドバイスをしてくれた。だけど彼の言い方がきつい、と言って龍玖はへそをすっかり曲げて仕舞い、怒りながら金閣寺の家へと向かって行った。C君は精神年齢が普通の日本で育った子供より高い。少し醒めた物言いをするので、龍玖にはあまり面白くないのかもしれない。

今晩から思いがけず一人になった。明日は家にいて、明後日は山科にあるギャラリーへ行こうと思っている。

 

Layered

ロンドンで滞在していたアパートメントは半地下階にあった。暗くて空気の循環は悪く、室設えは高価そうに見せかけた張り子のようだった。ヒーターを使う事を禁じられていたので、寒さに震えながら過ごしていた。あのアパートメントには良い思い出があまりないのだけど、唯一好きだったのは古い窓ガラスを通して入って来る光と、そこに相まって出来る影だった。古いガラスにはテクスチャーがあるので、光がそこを通ると様々なパターンを作り出す。その模様が壁や床に影落とし、そして重なり合う様子をよく眺めていた。

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龍玖の友人が来る

明日の昼過ぎにパリの学校の同級生だった男の子が来る。日曜日までここに滞在する。その事で前夫と一悶着あって、心からうんざりしていた。

テキストで「(カナダから来ている)おばあちゃまと過ごさなければいけないのに、なぜ彼を受け入れると言ったのか、断れ。」と言われた。「そちらには迷惑をかけませんので。」「君が言わないのなら、自分が彼の母親にメールを出す。きっと話せば理解する。メールアドレスを教えてくれ。」と言われたので「絶対、嫌。」と拒否した。すると10回同じメッセージを送信してきた。無視していたら「今パリの学校にお母さんのメールアドレスを貰えるようにメールを送った。」とのこと。個人情報をそんなくだらない事のために学校が教える訳がないのは判っているので、ただの脅しだったのだろう。呆れながら「なんてこと。」と言ったら「そう、『なんてこと』だね。」と返って来た。もう脱力した。

龍玖が帰ってきたので、父親に電話させた。今年の春に龍玖は彼の祖父母宅へ2週間行っている。おばあちゃまは4月29日からこちらへ来ている。秋には3ヶ月近くまた京都へ来る事になっている。「友達は次にいつ会えるか分からないんだ。」と龍玖がやんわりと訴えると、態度がすっかり変わり「木曜日から日曜日だったらいいよ。」となっていた。

また馬鹿馬鹿しい事に時間を費やしてしまった。

その友達はC君と言って、お母さんがフランス人と日本人のハーフである。C君は9月まで通う学校がないので、日本へ8月まで遊びに来ているそうである。原宿で購入した「自宅警備員」と背中に書かれたTシャツを着ている、と龍玖が言っていた。C君とともに東京へ来ているおばあちゃまと電話で20分位話しをした。サバサバした女性でとても話しやすかった。7月にパリからC君のお母さんが来たら一緒に京都へ来るかもしれない、とおっしゃっていた。

煤で描かれた絵

Palais de Tokyoで見た作品である。第二次世界大戦中、パリがドイツ軍に占領されていた頃、地下部分が軍の物資を仕舞う倉庫として使われていた。その地下室にあるドーム型の天窓に、火を灯した蝋燭から出る煤で凄く美しいテクスチャーが描かれていた。

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蔓を探す

南東の壁に蔓科の植物を這わせようか、と庭師さんが前回来られた時に言っておられた。私は時めいて、好きな「カラスウリ」や「葛」はどうですか、と訊ねた。しかしどちらもコントロールがなかなかきかないらしく、お勧め出来ないとのこと。庭師さんの考えているのは「マメヅタ」と「ヒメイタビ」だとおっしゃっていた。地味だけど壁を張っている様子を家から見ると、もわもわした印象になるのだそうである。

Givernyへ行った時に周辺を少し散歩した。細かな葉をつけた蔦(葡萄かもしれない)が築200年以上経っている建物の壁を駆け巡っていた。

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蔦は家を傷めるらしいので、この家には植えたくないけれど、蔓だったら大丈夫そうなので、お風呂の前の壁の下にも植えたいな、と思っている。

ゼリーポンチは食べられなかった

妹がセンターの人を引率して京都の交通博物館へ来ていた。

花見小路で昼食後、自由時間が一時間あると言うので会いに行って来た。天気が良いので自転車で向かった。喫茶ソワレで待ち合わせをしていたので、四条周辺で駐輪場にいくつか行ってみたのだが、何処も空きがなかった。妹に連絡して四条河原町で落ち合う事にした。

2人とも楽しみにしていた喫茶ソワレへ行ったら改装中でお休みだった。自転車を停めるところを探す時間がないため、店の前に自転車をそれとなく置く事ができるカフェバーのようなお店へ入った。80年代に流行った音楽が大きな音量で流れていた。

妹がご馳走してくれたコーヒーを飲み、近況報告だけして終わった。店を出て妹は待ち合わせ場所へと向かっていった。私は所用を済ませてから帰宅した。瑞麗さんたちは"Musical.ly"に投稿するビデオを撮っていた。何処へ行ってもビデオを撮っては投稿しているので、かなりの数になっているみたいである。彼女の年代では一番よく使われているSNSである。ロンドンとパリ、そして京都の友人と繋がっていて、フォロワーが100人強いるらしい。特にパリの友人とはメッセージ性の強いビデオをお互い投稿して意思の疎通を諮っている。殆どの人が今流行っている曲を使うため、そのビデオを瑞麗さんが見る度に何度も聞かされる事になる。そんなわけで街でそれらの曲が流れていると自然と口ずさんでしまう。

夕方、Sちゃんを学校まで自転車で送って行った。帰り道に瑞麗さんに学校での様子を訊いた。家庭訪問の時、担任の先生に算数の勉強が心配だ、と相談した。それを受けて、瑞麗さんと授業だけではまだ不安な他の子供達のために、居残り教室を始められた。瑞麗さんはそのおかげでかなり理解出来るようになってきた、と言っていた。今のところ、算数と漢字以外は授業について行っている、とのことなのでちょっと安心した。

 

半分

今日は下弦の月だそうである。良い天気なので月もよく見えるような気がする。

家と西隣は西陣織の店舗/工場となっていて、夕方6時以降は誰もいなくなる。壁の向こうは裏の庭から道路まで続く通路になっていて扉がついており、人がいない時は施錠されていて勝手に入る事は出来ない。その扉の裏に使用済みのマッチと燃え残った紙片が落ちていた、と隣の人が派出所に連絡を入れた。現場を検証された後、私のところにも警官の方が来られた。恐らくこの数日中に置かれたのだろう、という事で不審者は見なかったか、と尋ねられた。夜は遅くまでアトリエにいるけれど、そういう気配は感じなかった、と答えた。去年の秋にも近所で放火事件があり、その時の犯人は捕まったそうである。

この界隈のパトロールを強化します、とおっしゃっていた。

今日は瑞麗さんの友達のSちゃんが家へ泊まりに来る。明日の朝、瑞麗さんの日本舞踊の稽古が終わったら、自転車で何処かへピクニックに行くつもりにしている。2度目のバナナブレッドが自分でも驚くくらい上手く焼けた。気を良くしたので今から紅茶ケーキを焼く。

晴れの日は光が色々な角度から入って来る。今でも窓は別に要らないと思っているけれど、明かり取りはやっぱりあった方が良い、と思う。

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パリの空の写真

今日はパリの空の写真を見ていた。

京都では家に居るのが楽しいので、空を見にわざわざ外へ出る事はない。パリでは気持ちが外へ行っていたので、空をよく見上げていたせいもあり、空の写真を結構撮っていた。

それにしてもパリの空はどうしてあんなに綺麗なんだろう。京都の空も良いな、と思うのだけど、パリのは異常だと思う。色は洪水のようだし、その深みが半端ない。晴れの日でも曇りの日でも、吸い込まれて行きそうな錯覚に何度も陥っていた。

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ロマン主義やマンネリズムの絵画に出てくるような、ドラマティックな空を実際に見た時は衝撃を受けた。どういった条件下だとそのような光景が出来上がるのだろう。