瑞麗の痣は順調に後退している。先週検診があり、先生も良い経過だ、とおっしゃっていた。彼等のスタディに瑞麗を参加させてないのは、はなはだ残念である、のような事を言われたが、MRIに伴う全身麻酔はどうしてもやりたくない、ということも承知しておられるので強くは言われなかった。瑞麗の痣は大きい方に入るので、データーをいろいろと集めておきたいのだろう。瑞麗の痣の写真が、小児皮膚科協会のイチゴ状血管腫のページの表紙を飾っているくらいなので、今かかっている患者の中では１番大きな痣なのかもしれない。
最近は帽子をかぶせたり、かぶせなかったりしている。今でも人目ひくことはひくのだが、おでこの辺りは以前みたいに鮮やかな赤ではない。後退し、血管の紫色が全体に鈍く出ているような感じになっている。まだ赤く残っている部分でも、かなり髪で隠れているのでそんな目立たない。（と私は思っている）昨日、アレックスの誕生日会へ行ったが瑞麗には最初から帽子を被せなかった。今日も自分の血液検査の採血のため病院に瑞麗と一緒に行ったが、帽子はずっと外したままだった。受付で担当の女性に痣のことを訊ねられ、自分の姪も頭に痣がある、と教えてくれた。病院だからなのかもしれないが、誰も特別視しないで対応してくれたので嬉しかった。瑞麗もにこにこと病院の人たちに笑いかけていた。
瑞麗はとても明るくて人なつこい。彼女ののびのびとした明るさが曇らないよう祈っている。
