lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Burial of Brahman

小川洋子の本を初めて読んだ。

「猫を抱いて象と泳ぐ」を本当は読みたいのだけれど、文庫版が出るまで待とうと決めたので、たまたま本屋にひとつだけあった「ブラウマンの埋葬」の文庫本を購入した。

女性作家の作品は英語でも日本語でもあまり読まない。あまりに女性性が出ている作品には嫌悪感すら抱いてしまうので、なんとなく避けてきた。雑誌「ダヴィンチ」を毎号読んでいるうちに、いろいろな作家がいるのだから試しに読んで行ってもよいのではないか、と思うようになったのである。

主人公の職業や生活環境はとても好きだった。ああいう状況に自分が置かれてもすんなり入り込めそうな気がする。ありえない設定なのに納得して受け入れられてしまった。

昔から遺跡や、化石、骨が好きだったので、考古学者か、法医学に携わりたいと思っていた時期があった。もうこれ以上形状を変えないものに惹かれる。なのに正反対の生殖関係の仕事に着いた時期があり、そのせいでかなり人生が(多分良い方向に)大きく変わった。

「ブラウマンの埋葬」は好きか、と言われるとまだうまく答えられない。引き込まれるけれど、自分の中で消化しきれていないような感じである。とても興味があるので、他の作品も読んで行きたいと思う。