ゲストの女性たちはアートに造詣が深い人たちだった。サンフランシスコの美術館にある作品でこれは覚えているか、と色々訊ねられた。私のとても好きだったscullのドローイングの事を訊かれた時は嬉しかった。
アメリカ人の作家の中で誰が好きか、と言う質問を受けた。沢山いるので選ぶのが難しいです、と前置きをした上で思い浮かんだのはEva Hesseだった。お客さんたち２人は名前は聞いた事があるのだけど、作品は思い浮かばない、ホテルに戻ってから調べてみるわ、とおっしゃっていた。
家に戻り、久しぶりに彼女の作品集を開いて見た。
彼女の作品も古くならないな、と思った。
http://www.artnet.com/artists/eva-hesse/2
お二人ともMark Rothkoが好きだそうである。Houstonにある彼のChurchかChapelはどうですか、と訊ねた。素晴らしいから是非行ってみなさい、と言われた。そして、そのRothkoのChapelをデザインした建築家の話をしてくれた。
お客さんのうちの一人は以前美術館の行政部門で弁護士をしていた。彼女が担当したDiego Riveraの壁画の引越しの話が興味深かった。30cmの壁をそのままくり抜いて美術館へ持ち込んだそうである。彼は奥さん程日本ではあまり知られていない話をしたら、興味深そうに聞いておられた。日本人は共産主義の作家の作品は、あまり好まないからだろう。
久しぶりにアメリカのアートの話が出来たので楽しかった。
