lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

不思議な街

イギリスは保守的だ、というイメージを持っていた。しかし10代後半にパンクの音楽に触れるようになり、腑に落ちなくなった。そしてアメリカで暮らしている時、アメリカを通してイギリスの歴史や文化を知るうちに、アメリカやラテン系の国よりずっとラジカルだと思うようになった。でもそれは文化、政治の中心であるロンドンに限定されてしまうのかもしれない。
ロンドンの街並みは本当に美しい。それは統一されているからなのだろうけれど、たまにびっくりするような建物が混ざっていたりもする。しかしそれは稀で、実際は非常に厳しい規制があり、新しい建物を建てる時はデザインの監査通るまで数年はかかる。Bさんがプレゼンテーションしようと企画書を出したプロジェクトは2年経ちようやく監査の人がめを通す運びとなったが、結局他の企画が沢山あり先延ばしにされ、かなりBさんは怒っていたそうである。その間お金が動かないので、経済的にかなり不安定になるため、いつ建築許可が出るかわからないので大変らしい。
家人が建築士のBさんのオフィスで仕事をするようになり、Bさんを取り巻く環境について色々と知るようになった。
Bさんが学生時代から暮らす地域は昔からアーティストが多く輩出される。80年代に活躍したミュージシャンたちはかなり作風は違うが、みんなそこの出身で仲が良かったらしい。その地域の人はどんなに成功して世界に飛び出すことが出来ても、そこから離れることはせず、ずっと留まるそうである。
親子2代世界的に有名な建築士がその街に暮らしている。お父さんの方はアーキグラムという前衛的建築家グループの中心的人物で、ナイトの爵位を与えられているほどイギリスでも評価が高い。彼の息子はBさんの幼馴染で、彼も英語圏の国々で名前が知られているらしい。
お父さん建築士が携わった建築Kunsthaus Grazの写真を見たが、想像より凄く、まるで黒い球根だった。大阪にも彼の作品があるらしいが何処にあるか見つけることが出来なかった。