高速が凄く混んでいる。
京都へ着くのは午後8時頃になりそうらしい。
瑞麗さんはお昼過ぎまで機嫌が悪く、1時間近く泣きながら怒っていた。
私は人を罵倒した事がないので、どうやったらあんなに私が傷つく事をピンポイントで責め立てられるのだろう。つくづく自分とは違う人間なんだな、と思うのである。
瑞麗さんの良いところは、何処かに出かける時は、気持ち良くお別れしたいから、自分から謝ろう、とする事である(大抵彼女が悪いのだけど)。今回も自分から折れて、泣きながら謝って来たのだった。それで母も気持ちが治った様で安堵した。
引き続きシャトルバスに乗車中もご機嫌そうだった。
チェックインカウンターで私だけ搭乗口まで特別に入れて貰える許可証を発行してくれた。母にお別れを言って、私と瑞麗さんは搭乗口へ向かった。
フライトは満席みたいだった。搭乗まで30分ほど時間があったので、ペットボトルの飲み物とお菓子を瑞麗さんの為に購入した。いよいよ出発になった時に、急に不安になって来た、と心配そうな顔で言って来た。「ANAの優しいグランドアテンダントの方が、バンクーバー空港で到着ロビーまで連れて行ってくださるので心配ない。」と説明した。
最終案内の前に瑞麗さんは搭乗口へと入って行った。帰りのバスの中でこの記事を更新しながら眠ってしまった。