久しぶりにガイドの仕事をした。
あまり密に連絡を取るゲストではなかった。落ち合う1時間前に30分遅れそう、と連絡があった。30分なら遅らせてもいいですよ、と返信した。高島屋に立ち寄り用事を済ませてからゆっくりホテルへ向かった。午後1時22分にホテルへ到着した。一階はレストランになっていたので、お店の人が手が空くまで玄関で待っていた。そのホテルのご主人らしき人に待ち合わせの旨を伝えたら、こちらにいらっしゃいます、と案内された。
その女性は「午後1時半にしてください、と言った筈ですが。」と言われた。「ごめんなさい、今午後1時25分ですね、5分早く来過ぎました。」と謝った。すると時計を見て「もうこんな時間だったのですね、ごめんなさい。」と言っておられた。午前中のツアーが終了するのが思っていたより遅くなり、昼ごはんを食べる時間が無くて30分遅らせたかったらしい。結局食事が終わったのは午後1時50分だった。レストランを出て清水寺へ向かった。もうお寺も神社も充分観た、と彼女の娘さんが言っていたけれど、清水寺の境内を見て感動していた。
とここまで書いていて、八坂の五重塔へ案内するのを忘れていた事を思い出した…。
清水坂と三寧坂を通り、高台寺の前まで歩いた。時間が無いので高台寺の見学は止した。そして石塀小路を通って八坂神社を通り抜け、花見小路を通り建仁寺へ向かった。建仁寺にはあまり人はいなかった。中をぐるりと廻ってから外に出た。そして祇園へ行き歩き廻った。歴史について少し話をしてから、四条大橋を渡り錦市場へ向かった。錦市場を抜けた後は六角堂へ行った。ここも人は数人しか居ず、本堂では静かにお経が流れていた。娘さんが蝋燭に火を灯したい、と言ったので、1本30円のところへ100円払い、私の分も蝋燭をくれた。
奥に行くと水を張った場所があった。2羽の白鳥が静かに泳いでいた。
四条河原町の近くまで一緒に歩き、麩屋町通りでお別れした。彼女たちは一旦ホテルへ戻り、夕食は神戸でステーキを食べるそうである。
清水寺へは久しぶりに行った。ふきなおされた茅の屋根がとても綺麗だった。