去年の暮れ、夕食を摂りながら「陰陽師」のアニメを観ていた。
源博雅が朱雀門に棲む鬼と笛を吹き合い、お互いの笛を交換して名笛「葉二」を手に入れる、というエピソードがあった。
2人が向き合い笛を吹くシーンが印象的だった。
ネットで調べてみたら、そのエピソードは今昔物語から来ているそうである。
月岡芳年の「月百姿」に「朱雀門の月 博雅三位」という作品がある。
とても美しい作品である。
月百姿はそのタイトルの通り、月が描かれた作品集である。
どれも本当に素晴らしい。
展覧会があれば是非観に行きたい。
沢山の作品が残されている。
用途に合わせて作風を変えている。
お弟子さんが200人以上いたそうである。
人情味の厚い人だったのだろうと思う。
ピアニストのYさんのご主人であるEさんは、月岡芳年について研究されているそうである。
いつか英訳にされることがあったら是非読んでみたい。