lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

盗難

財布を盗まれてしまった。
地下鉄に乗っている時だった。瑞麗さんの友人たちが滞在している町へ行く途中だった。TGVのチケットを購入しようとして気がついた。

アパートメントへ戻り、友人に電話で行けない旨を伝えた後、カード会社数件に電話した。そしてブリブリのキャッシュカードを止めてもらえるようにブリママにskypeでお願いした。何種類かのカードのうちひとつだけ緊急で再発行をしてもらう手続きをした。月曜日の何時かは分からないが、緊急用カードを配送してもらえることになった。

お金を全く置いていなかったので、買い物が出来ない。別に取ってあった10000円札を袋に入れて外に出た。いつも行くスーパーマーケットのおじさんのところへ両替はどこで出来るか聞きに行った。土曜日だったため、銀行は閉まっていたのである。

するとおじさんは「いくらいるんだ?」と訊いてきた。「50ユーロ」と答えるとレジから50ユーロ取り出し、「お金が手に入ったら返しに来てくれたらいいから。」と私に渡した。まさか貸して貰えるとは思わなかったのでびっくりしてしまい、言葉が続かなかった。

何度もお礼を言って、店を出た。そのまま大きなスーパーへ行き、簡単に作ることが出来る食料品を買い込んだ。家に戻り瑞麗さんの好きなハムクレープを作って食べさせた。

カードのキャンセルが一段落着いてから、警察へ向かった。グーグルで調べたけれど、その場所にはなかった。たまたまいた警察官に場所を訊いたが、英語が話せない人たちだったので、瑞麗さんに通訳してもらった。

ようやく見つけた警察署は盗難届の受付はやっておらず、バスティーユにある署へ行く様に、と地図を書いてくれた。地下鉄に乗ってバスティーユへ向かった。署で受付を済ませ小一時間待った。フレンドリーな女性が書類を作ってくれた。瑞麗さんとずっとフランス語で話をしていて、帰りも玄関まで送ってくれた。

警察ではあまり英語が得意な人はいなかったので、瑞麗さんが活躍してくれた。アメリカほど威圧感がなかったのでホッとした。

瑞麗さんはずっと文句を言わなかった。友達のお家へ行くのを楽しみにしていたのに、行けなくなりがっかりしていたと思うが、私がショックを受けているのにこれ以上責めてはいけない、と思っていたのだと思う。申し訳ないことをしてしまった…。

このことをはてな日記を読んだ親戚から母に伝わると良くないので、自分から電話をして報告した。すると海外生活が長いのに全然学んでいない、と叱られた。

私ももっともだと思います。