昨晩、龍玖がカナダへ戻る前に、と時間を作って招待してくれた。
Yちゃんの使っていた倉庫に入っていた、以前家族で暮らしていた時に
使っていたものが、少し荷を解かれていて置かれていた。
後3日間分の作業が残っているそうである。
やはりフランスのMさん家族の住居の共通した部分があった。
そして建築士さんの私の家からの流れが、所々に見受けられたのも興味深かった。
まだ建具が入ってないせいもあるのか、2階部分は広く感じられた。
龍玖も瑞麗さんも他の子供たちと楽しそうに2階で遊んでいた。
夕食時、Yちゃんがこの1週間にあった子供たちに関する出来事を話してくれた。
そのうちの一番大きな出来事が、今の私には到底取り組むことは不可能な案件だったため、そのことに関わることが無くて良かった、と心から思った。
Mさんのご飯は心の栄養になった。
かなり疲れていて、あまり上手く話せなかったけれど、とても楽しかった。
物理的に、そして精神的に参っている時でも楽しい時間を過ごせた。
そんな機会を設けて貰えて嬉しかった。
MさんのパリのアパートメントやYちゃんの家に行った時、
自分を投影出来る場所を見つけたような不思議な感覚を覚えた。
歳を重ねていくにつれて、それを許してくれる人やもの、
場所には巡り会う機会は少なくなっていくのに、
失われていく速度はどんどん増していく。
自然の摂理上、それは避けられないことみたいである。せめて
それが存在する間は、出来る限り愛しんで過ごすことにする。