lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

一つ解決する

冷蔵庫の中に数年間入っている物が2つある。

一つは高老師が作ってくれたピクルスである。9年以上入っている。恐らく自分では処分する事はないので、私が居なくなったら誰かがなんとかすると思われる。

もう一つはただ存在を忘れていて、気づいた時には既に数ヶ月過ぎていた。そのままなんとなく放っておいたら瑞麗さんが片してくれた。3年前のマカロンたちである。

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怖くて缶の蓋を全く開けなかったが、殆ど様子は変わっていなかった。もったいない事をした。でもこれで缶を何かに使えるので嬉しい。

 もう一つ、冷蔵庫の中にではないが、なんとなく放っている物がある。3年前に作った味噌である。ある意味象徴的な存在でもあるのだけど、思い入れがあるわけではないのでやっぱり存在を忘れてしまう。これも自分では蓋を開けた事はない。Yちゃんがこの味噌を作った当初の事をよく知っていて、まだ今の缶に入れる前に和室に寝かしていた時に、その状態が気に入ったみたいで写真を撮っていた。何故かYちゃんはこの味噌の事を気に入っていて、ここへ来る度に蓋を開けて中の様子をチェックしている。私は見るのがちょっと怖いので、Yちゃんに様子を教えて貰っている。次回8月末に彼女が来たら、この味噌でお味噌汁を作る約束をしている。

 

 

庭に咲く

庭の取材は来年に受ける事になって少しほっとしている。これからは庭に咲く花の写真をきちんと撮っておこう、と決めた。

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また夜に撮ったけれど、もちろん昼間もきちんと撮るつもりである。上の植物は名前を忘れてしまったが、庭師さんが種を山で採って来て、自分で最初から育ててきたそうである。どちらの植物の名前も覚えていないので、庭師さんに写真を送って教えて貰おうと思っている。

今日は一日中雨が降っている。水音が心地よくて幸せである。

夜寝る前に「東京喰種」を観るのが習慣となっている。まだ2ndシーズンが丸々残っているので嬉しい。

An old sugar pot

Mさんのモンパルナスのアパートメントには、古いものはあまり置いていない。コップもグラスも趣味の良い、量産店で購入されたものが備え付けられている。食器棚に真新しい食器に混じって、古そうな銀製のシュガーポットがそっと置かれていた。上品な装飾が施されていて、かなりの年代物だと分かった。自己主張をしているという様子ではなく、他の物たちに寄り添う感じでそこに存在していた。なんとなく気になってアパートメントで時間を過ごす度にそのシュガーポットを眺めていた。そうしている内に、いつしか自分もあんなシュガーポットが欲しい、と思う様になっていた。

先日Yちゃんと話している時「へうげもの」に登場する茶人の事を話題に出した。主人公がその茶人の所有する年季の入った茶道具を見て羨ましがる、と言う話をした。次にYちゃんがR君を妊娠していた頃の事を話してくれた。Yちゃんが妊娠9ヶ月の頃、出産に向けて家の中を整理していると大きめのダンボール箱を見つけた。中を開けてみるとMさんの家族が使っていた銀食器が入っていた。それらを包んでいた布が湿っていたので、銀食器はあまり良い状態ではなかったらしい。それでYちゃんはその変色した銀食器を磨き始めた。それを見たMさんが「フランスでは銀食器を妊娠中に磨くと産気づくと言われているから気をつけて。」と言った。それを聞いて「まさか。」と思っていたYちゃんだったが、その日の夜、破水しR君が生まれたのだそうである。

その銀食器の話を聞いて、「もしかしてあのシュガーポットはその箱に入っていたの。」と訊ねたら「そう、あれだったら邪魔にはならないかな、と思ったから。」とYちゃんが答えた。やはりそこにあるべくしてあった物だった。

今日は北野天満宮で市が立つ日だったので、お昼前に少しだけ行ってみる事にした。奥の方でシュガーポットらしきものを見つけた。Mさんのものとは違い、シンプルな造りだったが、自分にはこちらの方が合っているような気がした。そしてもう一つ、切手入れを見つけたので、店番をしていたお兄さんと値段交渉をしてその2つを購入した。お兄さんは切手入れの方を「気に入っていたのにな。」と残念そうに言っていた。用途については知らなかったみたいで、切手を入れるための箱と聞いて驚いていた。

これらはアトリエの机の上の、細々とした物たちの中に置かれている。

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早過ぎました

結局very short breakになってしまいました。

本は古本だと安いので結構気軽に買ってしまう。でもマンガはかなり考慮して、どうしても持って置きたいものだけにしている。本は床の上に溢れかえっていても平気なのだけど、なぜかマンガは本棚に収まっていないとあまり気持ちが良くない。最近購入した11冊のマンガがどうしても階段横の本棚に収まらない。なのでイライラしている。前夫は引っ越しの際、まだ何も持って行けない、と言っているのだが、彼の本類だけは本棚から出して直ぐに持って行って貰おうと思っている。

 あまり事情を話していない知り合いに離婚の話をすると、殆どの人が戸惑ったような、そして少し同情を浮かべた表情をする。それが一般的に人が持つ反応みたいである。離婚届を提出する際について来てもらったYさんも、どう対応しようか戸惑っていたけれど、私の晴れ晴れとした様子を見て安堵した、と言っていた。物理的には私の人生に入り込まれてしまったが、私にとって彼はあくまで他者だったんだ、という事を実感している。今は只々それを排斥したい。

 

ROUND 1へ行く

龍玖の希望で、スポッチャへ行く事になった。

中高大学生のグループが沢山来ていた。卓球から始めた。私も下駄型の靴を履いているにも関わらず、龍玖の相手をさせられた。次に屋上へ移動した。龍玖はパリでバスケットボールに少しはまっていて、妹夫婦とバスケットボールのゲームをし始めた。元バスケ部の副部長だった妹にスイッチが入り本気でやっていた。サッカーは人気があり、なかなかコートが開かなかった。ここでは巨大なビーチボールのような物の中に入り、そのままサッカーが出来るようになっている。ポンポン跳ね回って楽しそうだった。最後にローラーブレードをやっていた。ロンドンでアイススケートを習っていたので、臆する事なく滑っていた。時間にあまり余裕がなく1時間半だけいたのだけど、内容が濃かったので満足したみたいだった。

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父のいる実家へ立ち寄った。弟が事務所にいて、龍玖の姿を見て驚いていた。今朝龍玖は弟が出演していた関西の情報番組を見た話をしたら、龍玖のために作業場のツアーをしてくれる事になった。久しぶりに醸造酢のバスがある部屋や、昆布の寸法を測る様々な寄木札がかかった壁を見た。母から様々な種類の出し昆布を貰ったのだが、どれがどの料理に適しているのか分からないので弟に訊ね教えてもらった。帰りに、昆布好きな龍玖と瑞麗さんのために、父が新商品をいくつかくれた。弟と久しぶりに会えて良かった。

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その後母の実家へ母を迎えに行き、駅前のホテルで向かった。すぐ下に広がる臨海工業地域を見ながら和食を頂いた。

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そういえば湾岸線から見る夜の工場の風景が「関西の絶景」という冊子に載っていた。私も大好きである。

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朝靄

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昨晩の夕食は何にしようか、となり、うどんは当然のように却下されたので、焼鳥店へ行った。京都では滅多に行かない場所なので、龍玖はかなり喜んでいた。

妹夫婦は龍玖の変貌ぶりに驚いていた。彼は毎日楽しそうである。Yちゃんが居なくなった今、殺伐とした空気が流れている。龍玖はあまり気にせず自分の道を歩んでいるので助かっている。

1週間が早く過ぎて欲しい。

放課後の予定

龍玖は修学旅行休みが終わり、登校していった。今日は彼と2人で大阪へ行き、明日の夕方戻って来る予定になっている。もう少ししたら、前夫宅と家を行ったり来たりする生活が始まるし、来月の半ばには中間テストがあるので、今のうちに私の家族に会わせておかないと、次にいつ会えるかわからないからである。瑞麗さんは前の学校のお友達のSちゃんの家へお泊まりするので、待ち合わせ場所である、学校の最寄りの公園へ夕方連れて行く。

来週末に前夫が引っ越すので、龍玖と瑞麗さんも一緒に1週間行く事になっている。あちらのおばあちゃまも来るから楽しいのではないか、と思われる。

漸く私は自分の事に集中出来る。

楽しい夜を過ごす

Yちゃんは今朝旅立っていった。

私は早く起きようと思っていたのに、目が覚めたら午前6時45分だった。Yちゃんはタクシーがお迎えに来るまで庭を眺めていた。

昨日は「キッチンよし田」で3人で落ち合った。4、5年ぶりだったけれど、殆ど変わっていなかった。以前お会いした時はオーナーさんはあまり元気がなさそうだったけれど、今回は楽しそうにされていた。ちょこちょこ声をかけて貰い、交わした会話は面白くて暖かかった。とにかく美味しそうなおばんざいがカウンターにずらりと並んでいた。そして口にしたもの全てがすごく美味しかった。

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午後6時に入店して午後10時過ぎまで色々話をした。

3人を取り巻く環境はそれぞれ変化していて、そしてそれはまだ続きそうな気がするが、その途中経過は今のところ悪くないのではないか、と思う。

夕食後、Yさんと四条烏丸でお別れした。YちゃんはF君たちのお母さんであるやり手のSさんの家へ立ち寄る事になっていたので、私も便乗した。YちゃんはSさんとビールで乾杯をし、私は"voyage"というMARIAGE FRÈRESのお茶を頂いた。Sさんはそれはもう様々な文化的活動に携わっているのだが、この夜は開催されている国際写真祭の事を中心に話をしてくれた。新しい才能を発掘し、発表する部門で優勝した写真家がかなり高評価を得ているそうである。旧淳風小学校へ是非見に行こう、と思った。

午前1時頃、Sさん宅をお暇した。そんなに遠くないので自宅まで歩くことにした。途中セブンイレブンでおやつを買い、つまみながら帰途に着いた。

 

 

 

Blooming

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家の庭の花水木は、場所を移動した当初には病気を持っていた。年々元気になって来て、この数年は花が咲いていた形跡があったので喜んでいた。漸く花をつけている姿を見る事が出来て嬉しくなった。

Yちゃんは明日の朝ロンドンへ戻る。今晩はピアニストのYさんと3人で、四条烏丸付近にあるおばんざいの店で会う事になっている。そのお店には5年以上行っていないので楽しみにしている。

Yちゃんと話していると、ご主人のMさんの事が必ず話題に出る。Mさんの存在は私にとっても大きくて、Yちゃんを通して彼から貰う言葉が、私にとっては大きな意味を持っているという話をした。でもダイレクトには私はMさんとコミュニケーションが出来ない、Yちゃんがいてこそ成り立つという点でもYちゃんは頷いていた。

Mさんが語る、何重にもなる意味を持つ言葉を、受け止めるのは時には苦しく、逃げようとした時期もあったけれど、今は心にふっと落ちるようになってきた、とYちゃんは言っていた。MさんもYちゃんも決して留まらない人たちだけど、時には同じ方向に行かなくても、関係をリスペクトを持って続けてきたから出来る様になったのだろう。時には重い、けれど目を開かせてくれる言葉をくれるMさんの人生の中に、するりと入り込んだYちゃんも面白い人だな、とよく考えている。

疲れてケーキを食べる

結局文化委員と卒対委員になった。

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修学旅行説明会の後、卒対委員が委員長を決めるため集まった。私だけが経験者だったため、委員長になってくださいね、と言われた。「絶対無理です。」と言っていたら、今回はしないけれど、龍玖の時に一緒に卒対委員をしていたお母さんが「この人は絵が物凄くうまいけれど、委員長には駄目。そういうキャラじゃないから。」と言ってくれた。おかげでその話はうやむやになり、他に長になるのにふさわしい人がなった様だった。

次に龍玖の学校へ向かい所用を済ませた。マウジーさんのケーキが食べたくなり帰宅途中に立ち寄った。作業中のY子さんとお話しをしながら持参したお茶とともにケーキを頂いた。本当は3つくらい食べられそうだったが我慢した。Y子さんとお話しするのは久しぶりで楽しかった。

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今日の現状

無残に引き抜かれたタイムを植え直した。

ついでに草引きをした。

庭に関する雑誌の取材は来年に受ける事になった。

洗濯をした。

Yちゃんは二日酔いのまま出かけて行った。

 

これから夕方までに

龍玖の学校へ行き、用事を済ませてから瑞麗さんの学校の授業参観へ行く。

引き続き学級懇談会に出席して学級委員の選挙に参加する。

一番拘束時間が少ない広報委員に立候補している。別の立候補者がいない事を祈っている。

龍玖を塾の自習室へ向かわせる。

英語でレジュメを書く。

 

 

 

暁月

最近の月は夜明け前に昇るので、そういう名前がついたそうである。写真を撮ろうと思い、屋根へ出てみたら雨が降り出した。30分ほど降り続けて止んだ。

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昨日のお昼過ぎにYちゃんと不動産会社へ行って来た。町家を主に扱っている、と聞いていたので、会社の建物もそうかな、と思っていたが、築60年位の昭和の雰囲気が残ったビルだった。

受付へ行くと、3階へ案内された。部屋には町家にあったと思われる古い引き戸と、飴色になったベニヤの引き戸の戸棚が備え付けられていた。先日お会いした不動産屋さんのOさんが部屋に入って来てミーティングが始まった。Yちゃんは21日に帰国し、9月に展覧会で此方に来る予定になっている。その間に物件が出てきたら、私が見せて貰いYちゃんに報告する、という事になった。Mさんから帰国前に、そうして欲しい、と頼まれたので承諾したのである。Yちゃんが好きな建築の写真集をOさんも持っていたので、一緒に拝見した。開放感溢れる、町家のイメージとは一線を画したようなデザインだったので驚いた。Yちゃんが住んでもよい、と思われる地域を聞いてミーティングは終わった。

Yちゃんの子供達は京都にいる間、外へ遊びに行っても「早く家に帰ろう。」と行って私の家へ帰って来たがっていたらしい。ロンドンでは仮住まいという意識なのであまり家に愛着が湧かずにいるそうである。2人が愛着を持っている京都に、帰って来れる家が見つかればいいな、と思っている。

 

Openingへ行く

華やかな場所はとても苦手なので、Yちゃんに誘われても断っていた。今回は雰囲気が違うらしい、という事でちょっとだけ行ってみる事にした。

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夕食の用意をしてから向かったので、パーティーは殆ど終わりかけだった。旧淳風小学校に展示されているという、紹介されていた作品のいくつかに興味を持ったので会期中に見に行こうと思う。

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Easter

今日は復活祭という事で、「マタイ受難曲」を朝から繰り返し流している。場面を思い浮かべながらゆっくり聞く事が出来て本当に嬉しい。

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瑞麗さんは今朝一人でEgg Huntingをした。その後彼女のお父さんとPetit Mecへ行き、家で彼女のおばあちゃまとFacetimeで話をしてから、日本舞踊の舞の会へ受付嬢の仕事のために誓願寺へ向かった。Yちゃんは買い物を兼ねて街へと出かけて行った。

家の中は相変わらずカオスだけど、精神的にはリラックスしている。昨日の朝、研修は辞退する旨を語学学校の人事課に伝えた。どうしてもマニュアル通りに動けない、とわかったからである。凄まじいプレッシャーで潰されそうになっていた。柔な神経で面目無いと思うけれど、次を探しつつ今は解放されて安堵している。