叔父が動脈瘤破裂で亡くなった。一番上の叔母の旦那様である。ゆったりとお酒とチーズを楽しんでいる時の一瞬の死だったらしい。人によっては眠るように死にたいとか、用意をしてから死にたいとか、いろいろあるのだろうけど、自ら命を絶たない限り死に方は選べないものだと感じた。
ついさっき電話を入れたが、叔母宅が国際電話の契約をしていないせいか繋がらなかった。
叔父夫婦はずっと２人で暮らしていた。とても仲が良かったような気がする。こちらにいるせいでまだ実感として湧かない。最後に会ったのは弟の結婚式の時だった。龍玖とブリブリと私たち３人は同じテーブルに座っていたのだが、叔父のテーブルマナーのよさにブリブリが感服していた。姿勢もよく颯爽としていらして相変わらず格好良いおじさまだった。サイドボードの横に座りスコッチを嗜んでいた叔父の姿が目に浮かぶ。まだ叔父が運輸会社の所長をしていて、会社内の社宅に住んでいた頃によく遊びに行った。多分従兄弟達の中で私が一番お世話になったのではないかと思う。叔父の退職後、奈良市内のニュータウンに引っ越したので、交通が不便になりあまり訪ねることはなくなった。近年は叔母には大阪までご足労願ったりして帰国する度会っていたが、叔父にはご無沙汰だった。一度ゆっくりお話しがしたかった。
