朝からブリブリと龍玖が出かけるというので、龍玖のお昼御飯とスナック、フルーツを用意した。彼らはケビィン君とアメリアちゃんと一緒にハーフムーンベイの近郊の町へと繰り出して行った。私は昼食を摂ってからスタジオへと向かった。今日は土曜日なのでどこの会社も休みということで、ラジオの音もなく静かだった。私のスタジオの周辺でも誰も作業していなかったので制作に集中できた。毎週末出かけてくれたらいいな、と思った。
夕方からバークレーへ。ベイブリッジへ向かう高速道路は帰路につく人たちでかなり混んでいたが、７時半頃目的地へ着いた。スーザンさん一家とともにセレモニー会場となっている水辺へ向かう。６００人くらいの人たちが集まっていて、折り鶴を作ったり灯籠の絵を描いたりしていた。私たちも灯籠用に作られた紙をもらい、龍玖がそこに絵を描いた。そうしているうちに誰かが蛇味線を弾きながら「島唄」を歌い始めた。それまでは尺八と和太鼓の演奏が行われていた。灯籠を流すところを見るため対岸に向かっている途中、バカでかいアメリカ国旗を掲げている人とすれ違った。その歩行困難な人が乗る電動バイクに乗った男性はすれ違いざま「ピース。」と言い、ピースサインをしてきたので、私も同じようにお返しをした。
思ったよりたくさんの人たちが来ていた。出店もなく、なんら営利目的のない全くのボランティアで支えられているイベントだった。次回もまた来てみたい。
バークレーにはたくさんのヒッピー又はそれを通過した人たちが暮らしている。環境や健康に関する関心もサンフランシスコの住民より高い。ハイブリッドの車や、無農薬の食品だけを使っているレストランも数多く見かける。UC Berkeleyのキャンバスの近くではたくさんの本屋がある。サンフランシスコ近郊で唯一住んでもいいかと思える所だ。しかし住居費はサンフランシスコに負けじと劣らずなので、引っ越すことはまずないだろう。
