lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

killing time

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せっかくパリにいるのだから、できる事をしようと、緊張しながら行動していたので、一気に疲れが出てしまった。アトリエ最後の日だけど、ゆっくりやろうと思う。

Nさんに制作している事を告げ、まだ完成してない版を見せた。色々と誉めてくれた。京都へ帰って完成させるつもりである。

それにしてもNさんのバイタリティーには感心する。今回会った印象では以前より充実した表情をされていた。話を聞いた限りでは仕事も家族それぞれも上手くいっているみたいだった。「パリは好きでしょう。」と聞かれ同意した。理由を訊ねられたので答えると頷いていた。彼女はパリに対して複雑な思いを以前は持っていたみたいだけど、今は楽しんでいる様子でちょっと安堵した。

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2月に此方へ戻って来る前は、なんで今京都を離れなきゃいけないんだろう、とか一人で考えていた。

そして今、京都へ帰ることは凄く嬉しいのに、(ほんの2ヶ月の間なのだけど)私がいない間に何かが変わってしまっているのではないか、という不安にもかられている。

アメリカに20年も暮らしていたのに、こんな感情を持つ事になるなんて思いもしなかった。

 

 

金曜日

日に日に空が明るくなる時間が早まっている。

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昨日はMontparnasseへ夜遅く着いた。

今日から3日間あるopen studioの展示が既にしてあった。午後2時から8時までやっているそうである。今夜も私はあちらで泊まるので、早めに行って挨拶をしようと思っている。

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アトリエはこの数日とても混んでいる。最近気に入っている場所は作業室のエッチングプレスの真横に置いてある、紙切り台である。小さな卓上ライトが置いてあるので、作業しやすい。今日は午前11時には着けるようにするつもりである。

アトリエに日本のアニメとマンガが好きな人がいる。物凄く気分屋みたいで、機嫌が悪そうな日が続いていたので声をかけずにいた。昨日は良さそうだったので、何が好きか訊いてみた。まず名前が挙がったのが丸尾末広だった。篠原花那の「市」そして谷口ジローがかなり好きだ、と言っていた。攻殻機動隊を読みたいのだがどうだ、と訊かれたので、マンガはかなり読みにくいと思う、と答えた。絵がかっこいい今流行っているマンガは何か、と言う質問には、最近のマンガで唯一知っている東京喰種を教えた。

さすがコミックブック大国のフランス、翻訳されているマンガの種類の豊富さに驚かされる。

今晩は瑞麗さんと前夫はRさんとKさん宅へ行く事になっている。なので夕食は私一人で食べる。パリで過ごす最後の週末は、日曜日の朝まで自由な時間がある。土曜日にやはり世界遺産に登録されている、パリ郊外にある大聖堂へ行ってみようと思っている。

Institut national d'histoire de l'art

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 凄い場所に来た。改修が去年の暮れに終わり、開館している事はネットで読み聞いていた。是非訪れてみたい憧れの場所だったけれど、中に入る事ができるかも分からず、行く事はないだろう、と思っていた。そんなわけで、Nさんが今日のプランに組み込んでくれているのを知った時は嬉しくて仕方がなかった。

メンバーカードを持っていないので、図書室の中には入る事が出来ず、側から写真を撮らせてもらった。ロンドンでもメンバーカードを貰おうとしたけれど、ダメだった、という話をNさんにした。「一応訊いてみましょう。」とNさんがオフィスに行き訊ねてくれた。「パスポートがあればメンバーカードを作る事ができるわよ。」とNさんが教えてくれた。順番待ちのカードを取り待合室みたいなところで立ち話をしていた。

自分の番が来たので、オフィスに入った。住所、名前、メールアドレス、電話番号を司書の女性から貰ったメモに書き込み、パスポートを提示した。顔写真をすごく斜めから撮られ、メンバーカードを貰う事ができた。

これは1年間有効で、図書館で所蔵する書籍を閲覧したい場合、日時を指定して1日または5日間アクセスのクーポンを申し込む。そして会計で支払いをする。1日アクセスは5ユーロ、5日間アクセスは20ユーロとなっている。私は火曜日28日に予約を入れた。支払いは予約当日でも良いらしいが、ついでなので支払いを済ませておいた。現金は扱っておらずカードでの支払いのみとなっている。

嬉しくて嬉しくて仕方がない興奮状態の私をNさんはなだめながら「後、2階と3階も案内するわ。」と言ってエレベーターを使って上へ上がった。2階は舞台芸術関係の書籍が置いてある。やはり中には入れないので外側から見学した。さらに3階へ行くと舞台芸術の脚本を保管している部屋があった。ここでは非常に古い書籍が閲覧できるようになっている。手でページをめくっては傷むので、特別な木のはさみみたいなものを使って読み進んで行く。書籍は布の上で丁寧に扱わなければならない。

ネットでどの書籍を閲覧したいのか予め調べておくように、と言われた。1日なんてすぐ経ってしまうらしい。オペラ座にある図書館もこの国立図書館の傘下なので、予約をすれば閲覧可能らしい。上手く時間が出来れば水曜日に行きたいな、と思っている。

 

rendezvous

今朝はNさんと会う事になっている。

Gare du nordに朝9時過ぎにNさんの電車が入るのを待つ。昼と夜にそれぞれ仕事のミーティングが入っているそうなので、午後1時まで一緒に過ごす。約4時間をどう過ごすかというプランを立てて貰っている。物凄く楽しみである。

昨晩はモンパルナスで私が過ごすはずだったのだが、今朝は瑞麗さんを学校へ送り届けそのまま駅へ向かいたい、と申し出た。なので今晩と明日は彼方で寝泊まりする。Nさんと会った後はアトリエへ直行する。そして今晩は夕食に3人でピザを食べる約束になっている。

明日がアトリエへ行く最終日である。あっという間の1ヶ月だった。昨日マカロンを自分のために買っておやつにした。期間限定だと思うけれど、すっかり甘いもの好きになっている。

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A quick tea time with Mirei

Mamie Gâteauxへ学校の帰りに行くはずが手違いで行けなくなった。早めに閉まってしまうので間に合わない。怒る瑞麗さんをなだめて、Mさんの好きなカフェへ行く事にした。瑞麗さんにカフェの写真をネットで見せたが、美味しくなさそう、と言っていた。混んでいて席がなかったら速攻家へ戻る、とぷりぷりしながら用意し始めていた時、「子供服やコスメを扱っているH&Mがそこからすぐ近くにあるよ。」と言うと顔が一気に綻び、嬉々として部屋を出た。

カフェに着いたのは午後6時過ぎだった。ケーキは殆ど売り切れていたが、瑞麗さんは名前の分からないチョコレートケーキ、私はまたkouign amannを頼んだ。どちらも美味しく、瑞麗さんは自分のケーキを食べた後、私の分を3分の1食べてしまった。瑞麗さんは写真では分からなかったけれど、MさんとKちゃん、R君と一緒に来た事がある事を思い出した、と言っていた。

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 滞在したのは30分位だった。お店を出た後、H&Mに立ち寄った。瑞麗さんは幸せそうだった。

 

Aquatint box

作業の合間に待ち時間が出来る。ちょこっと暇なので、何度もここで言及したけれど、アクアチントボックスについて書いてみる。

アトリエのアクアチントボックスは大きい。18インチ X 24インチ(この大きさがアメリカではfullの大きさと言われている)の銅版も入りそうである。

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だけど、どれだけアクアチントを入れなければいけないのか、と考えたら、やっぱり私の持っている箱でいいや、と思い直した。 この箱は全長3メートル位ある。ちなみに私の箱は1メートル20センチ位である。それでも松脂を20回すり鉢で摺った。すり鉢で松脂を摺る事はエッチングの工程で一番嫌な作業である。松にアレルギーを持っているので、手袋と長袖のシャツを着て、マスクとゴーグル(水泳用ではありません)で完全防備する。粉は絶対飛び散るし、放っておくとそのまま溶けてしまい、テーブルの上はべとべとになってしまう。なんの喜びも見出せないのである。

 

 

30日までの予定

瑞麗さんを朝送りに学校へ向かっている途中、今日は午後3時20分にお迎えだ、と言われた。てっきりいつも通り午後5時20分だと思っていたので、早すぎる、と文句を言ったら機嫌を悪くしていた。

(ずっとあちらで暮らしていたらいいと思うのだが)夕食が終わった頃に前夫がロンドンから戻って来る。なので今晩はモンパルナスへ行くつもりでいる。

今日も曇り空である。天気予報では明日は雨が降るらしい。アトリエへ今日は行くつもりである。明日は瑞麗さんの学校が早く終わる日だし、木曜日は日帰りでパリに来られるNさんと、午前中に会う事になっている。金曜日はアトリエへ行く最後の日にしようかな、と考えている。

荷造りを今週末にしておく。

23、24、25日とパリではOpen Studioがある。参加するアーティストが自分のアトリエを開放して、作品を見せる日である。Mさんのアパートメントで彼の友人がインスタレーションをする事になっている。彼女の作品をウェブサイトで見たが、面白かった。モンパルナスには参加しているアーティストがたくさんいるので、他にも見に行きたい、と思っている。

後1度、オランジェリー美術館へ瑞麗さんといく約束をしている。

余った食料品をアーティストのYさん宅へ持っていく。

モネの庭園が今週金曜日に開園する。今週末、若しくは来週の29日に行こう、と思っている。帰国するまでに絶対に行きたい。

 

 

 

Palais de Tokyo (少しずつ更新しています)

この美術館で新しい展示が始まるのをいつも楽しみにしている。 

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1セクションだけ、グループ展だったのだが、その他はそれぞれ違うアーティストのインスタレーションが各セクションで展示されている。関連性はないが、なんとなく繋がりがあるような作家が隣り合わせになっている。

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 エントランス側に展示されていたのは日本人の作品だった。大掛かりなインスタレーションである。最初の部屋にはサッカーの試合中のショットの大きく拡大した写真が掛かっていて、その前に椅子などの日常で使う家具や道具を組み合わせて、其処に人が横たわる/座る/吊り下がると、その写真に写ったポーズを取る事が出来るというものだった。

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ボールがスクリーンの中でポメロになっていたりする。

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Musée des égouts de Paris

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ずっと行きたかったのだが、きっかけがなかった。Palais de Tokyoへ行く前に立ち寄ることにした。

入り口がとても目立たないので、本当にここで良いのか、と係員の人に訊ねたら当たっていた。入場料を払って入り口の階段を降りた。

ちなみにこれは出口である。

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 先に見学者の団体が2グループいた。その間を抜けて一人で地図を見ながら歩き回った。

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誰もいないところを歩いている時は少し緊張した。

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壁が浸蝕されて、Anselm Kieferの絵みたいで綺麗だった。

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本物の下水道なので水とともに枯葉などが一緒に流れているのが見える。

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パリ市内に張り巡らされている下水道は延べ全長2400kmだそうである。

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お土産コーナーではネズミのぬいぐるみや、下水道のロゴをあしらったキーホルダーなどが売られていた。あまり活気はなさそうだった。

まだ3月なので、下水道のにおいは耐えられないほどではなかったけれど、夏はかなり凄いらしい。ネズミも博物館内をよく走っているそうである。

思っていたより清潔感のある空間だった。

 

 

夕食に招かれる

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自分自身の拠り所ない事情で、Le Bon Marchéへ行ってきた。その後瑞麗さんを友人宅へ迎えに行った。思ったよりずっと遠くてびっくりした。帰りはお友達のお母さんが、瑞麗さんの学校まで車で送ってくれた。瑞麗さんと一緒に泊まっていたAちゃん、そしてMちゃんたちはPorte d'Auteuilの駅にある身分証明写真の機会で写真を撮った。ポラロイド写真も沢山撮ったそうである。

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その後お別れをして一旦帰宅した。近所の花屋さんでCala Lilyを、チョコレートショップでアソートの詰め合わせを購入してPlace Mongeへ向かった。

土曜日の夜ということもあり、Place Mongeは活気で溢れていた。K+Eさん宅のベルを押すと、Eさんが満面の笑みで私たちを迎えてくれた。2人から歓迎のキスをして貰い、リビングルームへと通された。Kさんは持参したCala Lilyを綺麗に生けてから、キッチンへと戻っていかれた。

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Eさんが美味しそうなおつまみを持って来てくれた。私はお酒が全く飲めない事を忘れていたみたいで、張り切ってワインを4本購入されていた。私は瑞麗さんと同じくアルコール抜きのカクテルをEさんに作って貰った。少しシナモンが入っていてとても美味しかった。

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メインディッシュは鴨のコンフィだった。ずっと食べたかったので歓喜して頂いた。長時間調理されていたので、身がほろほろしていてとても美味しかった。

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午後8時半にお伺いしたが、お話しに夢中になり、気がついたら午前12時を廻っていた。さすがに瑞麗さんが疲れて来たのでお暇することにした。Eさんは10月に北海道でスピーチをする事になっている。その後少し長めにいてまた京都へ来たい、とおっしゃっていた。

またメトロを乗り継いで帰宅した。午前1時を過ぎていたにも関わらず、駅の構内も電車内も人が沢山いた。とても楽しい夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

夜が明ける前に

午前5時半に龍玖たちはロンドンへと向かった。

小さなスーツケースにむりやり荷物を詰め込んだ。入らないものは私が持って帰る事になった。Vanvesで購入した折りたたみ椅子が結構スペースを取るため、スーツケースに全部荷物が収まるのか不安になってきている。

空が墨色から赤が差し始め、どんどん灰色がかったピンク色になってきた。藍色だった部分は明るくなるにつれて青さが増してきている。夜が明けるのは午前6時57分とのこと。天気予報では今日は曇りだけど、晴れ間も見えそうな気がする。鳥の声に混ざって、鉦叩の鳴く声も聞こえている。聞こえ始めたのは2月半ばだった。始めは微かに聞こえる程度だったけれど、今は鳥の声にも負けない位になってきた。京都の家の庭で聞く声はもっと控えめだったけれど...。

瑞麗さんは夕方友人宅から帰宅する。今晩は私たち2人はKさんとEさん宅にて夕食に招かれている。色々お話しが出来るのが楽しみである。少し早めにKさんたちの自宅のあるPlace Mongeへ行き、散歩をしたいなと思っている。

帰国まであと2週間になった。

 

午後から晴れる

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制作に使う銅版の研磨剤と溶液を買いにBHVへ行って来た。

地下一階の広いフロアーは、ホームセンターに置いてあるような商品で埋まっている。右往左往して無事見つける事が出来た。その後Maraisに寄り、falāfilをテイクアウトしてからバスに乗りアトリエへ向かった。

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アトリエでデスクの前に座り、買って来たfalāfilを食べながらマタイ伝を読んだ。今日は金曜日だからなのか人は少なかった。

今は普段やっているカラーの作品では出来ない事をやろう、と思っていたのだけど、沢山ある手法を、白黒ではどう使うかという感覚が戻らず戸惑っている。でもエディションを作るとか考えていないので気楽にやっている。アトリエに来ている人たちはなんかみんな楽しそうに制作している。普段私は「楽しい。」と全然思えていないな、と考えながら版にコロコロと傷をつけていた。

 

 

 

金曜日

昨日は天気が良く日が落ちても暖かかったので、近所のカフェではテラス用のテーブルと椅子を表に出し、そこでカードゲームに興じている人々を見かけた。今朝は一転して曇り空で肌寒い、いつもの天気に戻ってしまった。

龍玖が明日カナダへと向かう。

学校から帰宅した後、友人と遊び夕食をそのまま食べて来る、と言っていた。明日は午前7時半のフライトでロンドンに一旦入り、トロントへ、また飛行機を乗り換えてバンクーバー空港に到着する予定である。空港から更にウェストバンクーバーまでバスで行き、そこからフェリーを2回乗り換えて前夫の両親宅へ行く。かなりの長旅である。バンクーバー空港にはお迎えが来ているのだけど、トロント空港で一人で乗り換えが上手く出来るか少し心配である。

前夫はロンドンまで同行し、そのまま4日間Bさん宅に泊まるらしい。瑞麗さんと水曜日まで2人で過ごす。今日は彼女は友達の家にお泊まりなので、龍玖と次に会うのは京都となる。

一昨日から喉が痛い。風邪を絶対にひきたくないので、これ以上悪くならないように、あらゆる手段を使っている。

こちらへ来てからバゲットを毎日食べている。今は食べ物にあまり興味がなく、お昼ご飯の代わりに、ライターのMさんが教えてくれたカフェへ行き、狭いテーブルでとても濃いカフェオーレとKouign Amannを食べるのが楽しみになっている。

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掃除を終えたらアトリエへ行く。今日は夕食の用意をしなくて良いので午後6時までいる予定である。最近アトリエメイトさんとお話しをするようになった。もっと早くから通えば良かった、と後悔している。

 

Night visiting at the Louvre

 

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 あまり気乗りのしない龍玖を説得して2人でルーブル美術館へやってきた。夜の拝観時間が延長される水曜日という事で、かなり混雑していた。照明がとても綺麗だったので、10分間ほど2人でウロウロしていた。

地下でチケットを買い、フランスの彫刻が展示されている展示場へ向かった。その後絵画を見に場所を移動した。

オランダ絵画の展示場へ先ず入った。そしてレンブラントの部屋に来たので、龍玖に彼の作品について説明を始めた。光と影を使って表現した作家、と言う事で有名だという事、一つの主題にこだわらず、宗教画や寓意を含んだもの、風景画、自画像、人物像などを描いた。

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ルーブル美術館では見なかったけれど、レンブラントエッチングにも精通していた。画家として活躍し始めた頃から印刷機を所有していたので、エングレービングだけでなく、版を腐蝕をするエッチングの手法もよく使っていた。初めの頃は自分で印刷もしていたらしい。新しい手法を色々試していて、ドライポイントで版に直接描画し、滲んだような線を表現したり、版から余分なインクを取り除く際にわざと残してみたり、和紙に印刷してみたりもしていたそうである。そんなわけで、彼のエッチングは絵画と主題もイメージも共通しているので、変化に富んでいて面白いのである。

次にルーベンスの部屋に入った。彼の絵画の作風について説明をした。彼も色々な主題について絵を描いている。

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龍玖はつまらなそうなので、興味を示してくれるのでは、と思い、よせば良いのに、フランダースの犬の話を始めてしまった。主人公がルーベンスの宗教画を見たいと熱望していたにも関わらず、お金がないため叶わなかったという話をした。最後に神に赦しを乞いながら、絵を覆っていたカーテンを開けて作品を眺めたという下りで、なんて無慈悲な話なんだろう、と泣いてしまい、涙を流しながらフロアーを歩き廻った。

その時、後15分で閉館するというアナウンスが入った。モナリザをもう一度見たかった、と龍玖に言われたので、では最後に見に行きましょう、と全力で階段を駆け上がり早足でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵が展示されているフロアーへ向かった。閉館5分前に到着した。モナリザの絵の前には40人位しかおらず、結構ゆっくり見る事が出来た。

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 その後警備員の人たちに促されて全員で出口へと向かった。アメリカ人の学生の団体がいて賑やかだった。

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美術館を出た後、遅くなったのですぐアパートメントへ戻った。走り廻ったので疲れてしまいすぐに眠った。