今日は昼に「華氏９１１」を観た。サンフランシスコでは３ケ所の映画館で上映されており、そのうちのあまりメジャーではない映画館へ観に行った。そこで「Kill Bill vol.2」を観た時は観客はまばらで１０人も満たなかった。しかし今回は平日の昼間にもかかわらず、館内はほぼ満席だった。ドキュメンタリー映画史上最高のセールスを最初の一週間で達成したらしい。人々の関心の高さが窺える。
観る前からきっと辛いシーンがあるだろう、と思っていたが、イラクで傷つけられた子供たちの映像が流れた時は本当に苦しかった。何人もの人が泣いていた。しかしそういうシーンは最小限に抑えられていたので良かった。当たり前だけどそんなので容易い共感を得られてもそれまでだからね。あとすぐに失笑を買うようなシーンが続いたので救われた。あんまり苦しすぎると観続けるのが困難になってしまう。貧しさのためや、大学の学費を免除してもらうために入隊をする人たちが出た時には、大学時代の友人たちを思い浮かべた。そしてそのシステムをサポートする親。私には絶対に出来ない。龍玖が招兵されたりしたら彼を連れてどこまでも逃げてやる。
最後には大統領のお粗末な引用失敗しましたシーンで終了。もう彼の顔は一生見なくていいくらい観た。疲れたよ。
この映画の主旨については全然言ってないけど、まあ観てみてください。制作者に全面的に賛成しなくても観る価値はあると思います。
