ブリブリに預けていたパソコンのデータ移動が終了したので、Yちゃんがパソコンを取りに来た。入ってくるなり「あの分厚い写真集を見せてよ。動物の死体から血を抜いて展示している作品の。」と言われた。家では検閲にひっかかりそうな作品集は、龍玖と瑞麗さんの目に触れるとよくないため隠している。それにそんな作品集は買ったおぼえがない、と言った。一体誰の作品の事を言っているのだろう。ダミアン・ハーストのことだろうか。
彼女はアンテナを目一杯広げている人で、私が好みそうなアートの情報を見つけると教えてくれる。今回も展覧会の情報をいくつかくれた。ご主人のMさんはパリでの展覧会を終え、今晩帰ってくるそうである。大成功のうちに終わったらしい。Yちゃん曰く「彼はどんどん高いところへ行っている。その速度が最近増していて恐くなる。」と言っていた。
