コンサートから帰って来た。
キッチンに立っている間、AlexaにJohn Cageの音楽をリクエストした。
最初に流れたのは"4'33"'だった。
コンサートは二部に分かれていた。
一部目は旧講堂で行われていた。
楽器として使用されたfound objectが、演奏、録音され、インスタレーションが施されていた。そしてその音が、備え付けられた小さなスピーカーから流れている仕様だった。
それらの間を自由に行き来して、個々の音に耳を澄ましたり、少し離れて全体の音を聞いたり出来た。30分間だったけれど、楽しい時間だった。
第2部は2階になるホールで催された。
ピアニストのYさんによる演奏から始まった。"Music for Marcel Duchamp"は以前も聴いたことがある。prepared pianoの音を聴きながら、ピアノって打楽器でもあるんだな、と考えていた。
最後の曲もYさんの演奏だった。"Ophelia"と聞くと、シェークスピアより、絵画を思い浮かべる。演奏中、特に好きなPre RafaeliteのJohn Everett Millaisの絵のことを考えていた。
John Cageの絵画の解釈はとても興味深い。私が彼の銅版画が好きな理由の一つは音を感じるからである。そう言う作品は少なくとも私にはあまりない。解らないところがたくさんあってとても惹かれてしまうのである。
明日は仕事だけど、金曜日の時点では午後からは予約が入っていなかった。
昨晩コンサートの実行委員会に当日券はあるのか質問をした。事情を説明したら、もし来れなくても料金はとりませんから、と前置きをして、前売り券を取り置きしてくださることになった。お心遣いに感謝である。
どうか明日もコンサートに行けますように。