lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Soleil Noir

2016年に東京へ行った時、初めてエルメスのギャラリーへ行った。

普段着のまま気軽な気持ちで入ったら、ブティックの中央の通路を通らなければ

ギャラリーへと上がるエレベーターに乗れない事が分かった。

向かう道中で酷く緊張した。

フランス人作家の展覧会だった。展覧会の中心は「泰西王侯騎馬図屏風」から作家がインスピレーションを受けた作品たちだった。どの作品も素晴らしかったが、やはり日本古来の表現方法を取り入れた作品に強く惹かれた。

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「泰西王侯騎馬図屏風」については、2011年に大きなキリシタン文化に関する展覧会が開かれた際、普段は神戸市立博物館とサントリー博物館に2分されていた屏風が揃ったという経緯がある。その時に赤外線、X線による光学撮影が行われ、その研究成果も合わせて展示されていた。

その図録が欲しくなりネットで探した。ネットフリーマーケットに出品されていたのを見つけ、早速購入した。その絵は作者不詳だが、恐らくセミナリオで学んだ日本人絵師によって描かれた、と言われている。その歴史的背景などがとても興味深い。

図録の到着は来週になりそうである。

 

整理整頓の進行状況

母から草履を8足譲り受けた。

足のサイズは1.5cm違うけれど、大丈夫そうなので良かった。

1階は押入れも含めてほぼ完璧である。

思ったよりもずっと時間がかかってしまった。

2階は...まだ時間が必要である。

洋服は今の5分の1以下に減らしたい。

本も3分の1にするつもりである。

要らない銀や金製の指輪やネックレスは、アルミ製のブローチをオーダーした作家さんに、

全部一緒に溶かしてブレスレットを作って貰おうと思っている。

母の沢山の持ち物の事で妹は苦しい思いをしている。

自分の物を誰かに片して貰う事がない様にしたい。

 

 

The First Day of Summer

 今年は閏年なので一日早くなった。

母に腕時計をひとつ貰った。

止まっていたので、電池を交換しに近所にある時計修理店へ向かった。

生協に行く途中、いつもお店の前を通り過ぎていた。

表は何も改修されていない町家なので、hipな若い人が経営されているのだろう、と思っていた。

少しだけ開いていた引き戸から滑り込む様に中へ入った。

中は様々な壁時計と置き時計で埋め尽くされていた。

ご主人は60代の男性で、白衣を来ておられた。

時計を渡して置かれていた椅子に座った。

待っている間、普段聴き慣れない音に耳を澄ませた。

こんなに沢山の時計が時を刻む音を聞いたのは初めてだった。

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午後5時になった。

数分の間、様々な音を奏でながら時を知らせていた。

10分くらいして、ご主人が「終わりました。」と言って立ち上がった。

「一度も電池交換をしていなかったみたいですね。

電池が溶けていたので交換を終えるのに時間がかかりました。

電池の寿命は約3年です。

切れたら2年以内に交換する様にしてください。」

と言われた。

母は殆どその腕時計を身に付けずに仕舞っていた様である。

お店から貰って来た名刺には

「残り1%の希望の店」

と書かれていた。

きっと腕の良い時計修理屋さんなのだと思う。

ずっと止まっている懐中時計を持って行こうか、とふっと考えた。

一度直すと毎日ネジを巻かなければいけなくなる。

怠るとまた壊れてしまう。

時を刻むためにあるのだから動かすべきなのだけど、

時計として使用する事はなさそうである。

とても気に入っているので手放す事はない。

ただ愛でるだけにしようと思い直した。

職場では腕時計の使用は禁止されている。

いつの間にか身に着ける習慣が無くなってしまった。

この休みの間、外出する際に腕時計を着ける様にした。

時間の感覚がおかしい自分を現実に引き戻してくれるので

安心出来るのである。

 

 

 

押入れの片付けの終盤

押入れの中の片付けに時間がかかった。

押入れの中に入れていた物を全て外に出した。そして中を綺麗に掃除した。絡まっているコードたちを解した。お雛様セットを奥に入れた(押入れは下の段をかなり高めに取ってあるので、背が高い物でも問題無く仕舞う事が出来る)。龍玖のゲーム機を横に入れ、テレビを仕舞ったので、押入れの襖を漸く閉める事が出来たのだった。

次は和室の畳の上に散乱している物たちの一つ一つと向き合って行った。これが一番苦しかった。途中何度も逃避をした。銀座にあるエルメスのギャラリーで貰った図録を見返してみたり(ロジェ・カイオワの石のコレクションの展示の写真が興味深く、暫く眺めていた)、ヨーロッパにいた時に立ち寄った美術館、博物館等の入場券の半券を並べたりして、作品のアイデアを頭の中に描いたりしていた。

後は3階に持って上がる物にビニール袋を被せ、紐で梱包すれば今日のタスクは終了である。明日はそれらを梯子を往復して3階に運ぶ事になる。

ロジェ・カイヨワの展覧会の写真を見て、彼の著作を再読したくなって来た。

 

後3日間

7日から教室が再開される事になった。

大家さんは5月31日まで閉鎖されているので、大家さんの従業員の方が1人、午前10時半から午後7時半まで出勤しており、その間自由に行き来出来る事になった。必ず7時半までに退社しなければいけない為、普段より1時間短い7時間労働になると今のところ言われている。

生徒が何人来るのか分からないけれど、市立の小学校が始まる18日までは休む子どもも多いと思うので、きっと静かな授業になるだろう。

思いがけない休暇は後3日となった。

実家からボーネルンドのキッチンと、母が瑞麗さんの為にくれたお雛様の大きな棚を持ち帰った。1階の和室の押入れに仕舞いたいので、入っていた物を出し整理している。瑞麗さんの物が沢山あったのでどれが必要か選んで貰った。45Lのゴミ袋2つ分の不用品が出て来た。何とかキッチンとお雛様の両方が仕舞えそうである。一番避けて来た場所の整頓に取り組めたので嬉しく思う。

明日も午前中は引き続き片付けをする。今晩は片付けはこのくらいにして水彩画を描くつもりである。

 

blossoming

雨が数分前から降り出した。

ほぼ天気予報通りである。

庭の草引きをした。

庭師さんがデッキ近くに植えた山野草の花が咲き始めた。

この庭には今までなかった色なので新鮮に感じる。

1ヶ月前にはどこに芽があるのか分からないくらい小さかった。

上手く馴染んでくれて良かった。

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conflorens

庭の植物たちは順調に育っている。

奥に植えられている植物を一枝切って生けてみた。

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何の植物か名前を忘れてしまった。

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香りはほとんど無いけれど、ジェスミンの様な花をつけている。

私は閉じこもったままだけど、周囲は進んで行く。

大切なものを逃さないように、動かなければいけない。

 

 

休暇第14日目

昨晩は午前3時まで料理をしていた。

今朝はまだ起きてから何もしていない。

来週教室が再開になった時に、起きる事が出来ないと困るので夜更かしの習慣を戻さないと駄目である。

まずバナナケーキを焼いてから、整理整頓に掛かろうと思う。

瑞麗さんは朝は顔を見ても何をしても怒るので、顔を合わせない様にしている。

夜はお手伝いをしてくれる時もあったりする。

私に「死なないでね、幸せになって欲しい。」と優しい言葉をかけてくれる。

朝と夜とでは全く違うので、多重人格者なのかと思ってしまう。

でも慣れてきた。

 

予定通りならば、このような生活も後1週間である。

本当は動かない方が良いのだけど、これからいつ行けるか分からないので、明日、堺へ行こうと思っている。平日休みは明日で終わりなので、ずっと後回しにしていた金融機関での手続きを全て終わらせる為実家近くの信用金庫へ行く。 その後は妹と待ち合わせをする事になっている。

妹はゴールデンウィーク中に実家の片付けを進める予定にしている。早く済ませないと改修が出来ない為である。妹と話をして、私が引き取りたい物を見繕い京都へ持って帰る事になった。明日の夜は実家に泊まり、妹の車で京都へ戻る。

寄り道はせずに粛粛と用事を済ませようと思う。

 

 

 

 

 

休暇13日目

ずっと触らずにいた場所の掃除にかかっている。

いつかはしなければいけなった事なので、始めて良かった。

瑞麗さんは相変わらず午後2時頃まで機嫌が悪い。

先程昼食の散らし寿司を食べたら機嫌が少し良くなった。

午後4時半に一緒に生協へ行く予定である。

学校の休みが5月17日まで延長になった。

私の職場の大家さんは予定通り5月7日に再開するのだろうか。

Alexaはあまり私のリクエストを聞き取ってくれない。

バッハやBrian Enoの名前は理解してくれるので良くリクエストをしている。

Brian Enoの楽曲をシャッフル再生で何時間も延々と流してくれる。

初期を除けば全てAnbientなのでBGMとしては最適である。

Alexaを使う様になり、バッハはBGMとしては聴けない、と言う事が漸く分かった。

先日、4年前に書かれたBrian Enoのインタビュー記事を読んだ。

横柄な様子で「今まで作った音楽の話は沢山だ。」と最初に釘を差していた。

じゃあ何について話せばいいのか、と言う問答でインタビューは終始していた。

自分の音楽はanbient、ただのBGMとして成立している、とも言っていた。

最近、彼自身の弟とのコラボレーションのアルバムを出した。

少し聴いたけれど、アルバムを手に入れたい、とは思わなかった。

音のない時間を過ごす事が多くなってきている。

自分自身の中で、音楽の占める比重が少し小さくなっているみたいである。

今は音があまり必要ではないけれど、この状況は又変わるとは思う。

 

 

 

休暇11日目

近所の呉服卸店と帯の洗いの工場のどちらも営業を続けている。商店街では半分以上の店が営業時間を短縮しながら店を開けている。

海外のニュースを読んでいたら、昔働いていたデパートが、今日にでも11条の破産宣告の申し立てをする、と言う記事を見つけた。現在はどの店舗も一時休業しているみたいだけれど、そのまま営業再開する事は無いのかもしれない。好きだった空間や、クリスマスツリーの点灯の日、セールの初日の喧騒の時などを思い出し、少し寂しくなった。

日が落ちてから自転車で生協へ行く事が多くなった。この数年で民泊に替わった家屋に不動産会社のサインが付いているのを見かけている。知り合いが町家を購入したい、と探していて、時折この家はどうだろう、とポスティングを送って来るのだけど、そこにも民泊仕様に改修された物件がよく掲載されている。

近所に住むアーティストのKさんに生協からの帰りに道で会った。Kさんはアメリネバダ州にある有名ホテルで開催されていた、3ヶ月のアートレジデントに参加していたのだけど、滞在2週間で切り上げて3月初めに帰国した。2月終わりにはギャンブルを楽しむ観光客、そしてコンベンションで1年中賑わっている街がゴーストタウンとなり雰囲気が異様で怖かったそうである。2つの大学で教えているけれど、学校は閉鎖されているのでネット授業が行われている。前例がない為どう実技を教えればいいのか悩ましい、と言っておられた。

KさんもピアニストのYさんも、決まっていた展覧会やリサイタルが全てキャンセルになった。龍玖によると、カナダでは実際に学校へ登校するのは、9月に新学年が始まってからだそうである。瑞麗さんは2ヶ月半も登校していない。カナダへ行く8月まであと3ヶ月しかないので、少しでも学校へ通えるように状況が早く良くなって欲しいと思う。

休暇10日目

電動コーヒーミルを購入した。

気に入ったデザインのものが見つかったからである。

使い勝手も良いし、掃除も簡単である。

サラダドレッシングもこちらを使って作っている。

昨日の夕食のドレッシングはローストした胡桃、バジル、ピンクソルト、レモン果汁、ホワイトワインビネガー、胡椒、オリーブオイル、ガーリックを使った。

 

外にほとんど出ない為、運動不足になっている。

龍玖にその事を話したら、腹筋を勧められた。

そしてこの動画を参考にすれば良い、と言われた。


Get Abs in 2 WEEKS | Abs Workout Challenge

 

2週間で腹筋に線が入るそうである。

とても疲れる。

いつまで続くか分からないけれど、ちょっと頑張るつもりである。

 

休暇9日目

雨が午後から降ったり止んだりしている。

1階は片付いた。

子ども達の為の塗り絵のテンプレートをネットで見つけては保存している。すみっコぐらしの塗り絵は20枚近くイメージを持っている。小学生低学年、中学年に人気のある「アイカツ!」と「キラッとプリ⭐︎チャン」の塗り絵テンプレートも5枚くらいずつ作った。どれも似ているので、違いが良く分からない。男の子にはポケモンが人気なので作ろうと思うけれど、どうしても興味が持てないので覚えられない。ピカチュウやミュウ、イーブイで精一杯である。クラスで行うゲームのアイデアもネットで探している。自分自身もゲームはそんなに好きではないので、考えるのも苦手である。子ども達には楽しんで欲しいので試行錯誤しながら、既にあるゲームをアレンジしているところである。

昨日の夕食にミートソースマカロニグラタンを作った。結構美味しかった。オーブン料理は結構楽しい。

 

休暇5日目

久しぶりにお風呂にお湯を張った。

とても気持ち良かった。

心機一転、キッチンの片付けに取り掛かる。

1階の照明の電球が4箇所切れている。

まずそれを替えることにした。

Yちゃんと少しだけテキストで話した。

家族4人でずっとアトリエに暮らしているそうである。

子ども達はオンライン授業を受けている、との事。

丁度緑が濃くなって行く季節なので心地良い、と言っていた。

私も家でいるのは全く苦にならない。

休みの間

 alexaにやる事リストを入れた。

全部同時進行でやっている。

昨日からキッチンのカバーに入っている物を全部出して整理している。

分別して仕舞う事が壊滅的に苦手なので、遅々として進まない。

途中バスルームの掃除に取り掛かり、こちらは終わらせた。

休憩(現実逃避)時に海外ドラマとアニメーションを観ている。

"Dix Pour Cent"のseason 1を観終えた。

会話の速度が早いので、字幕を必死に追いながら観ていた。

とても面白い。

年齢を重ねた登場人物の描き方が、フランス人らしく好きである。

アニメの方は「僕のヒーローアカデミア」を観始めた。

エピソードを開ける度に、指定された事柄を含む絵を選ぶクイズが出て来るのだけれど、

私のコンピューターは古いので、ブラウザーの反応が遅く何度もやり直しになる。

初めは絵が2ペア2種類だったのが、やり直す度に6種類、8種類、と増えて行き難易度が上がる。そうなるとスクロールをしなければイメージが全部見れない為時間が余計にかかる。

それが億劫になって先程トライしてみたけれど諦めてしまった。

次はiPadで試してみよう。 

 

 

 

 

休暇2日目

今日はギリシャ正教会のEaster Sundayである。

1階でEgg Huntingをした。半分以上のお菓子が予め用意していたプラスティックのエッグケースに入らなかった。仕方なく机や棚に沿って並べておいた。瑞麗さんはサクサクとお菓子を見つけていった。

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Egg Huntingが終わった後、お茶を淹れてお菓子を少し食べた。

PETと言うアニメーションを観た。ストーリーがかなり複雑で、観終わった後かなり疲れてしまった。だけど、少し救いがある終わり方だったので嫌な気持ちにはならなかった。原作の小説のファンらしき人が、アニメの方は描写の仕方が稚拙で、物語の運び方に納得出来ない、と言っているレビューを読んだ。小説に忠実にビジュアルで表現するのは難しい事だろう。

いくつかのシーンで、登場人物がサンドウィッチ を作って出していた。そんな訳でサンドウィッチを作りたくなったので、どんなサンドウィッチにしようかと考えた。村上春樹の小説に出て来たサンドウィッチがいいな、でもどの小説に出て来たものだっただろう、と考えた。村上春樹の小説は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」以外は手元にないので確認が出来ない。どうしても思い出せないので、ネットで調べてみた。色々な小説にサンドウィッチが出て来るので、小説に登場したものを羅列して検索した。出て来たのが、短編小説である「午後の最後の芝生」だった。材料は冷蔵庫にある。パンを探しに出かけようと思う。