lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

薔薇と黒蜥蜴

ネットで月刊薔薇族が再刊されるというニュースを読んだ。去年廃刊された時、購読者でもないのだけど残念な思いをしていたので嬉しかった。

むかしむかし高校生の頃、クラスの友人3人が「月光」「薔薇族」「さぶ」を定期購読していた。自習の時間に彼女たちが回し読みしているのを見て、「読ませてほしい。」と頼んだが私にはまだ早い、と見せてもらえなかった。結局何度もおねだりをしてペラペラめくる程度に見せてもらったのだけど。それから数年たちボストンやサンフランシスコのゲイ御用達書店で「薔薇族」には何度か再会した。装幀も雑誌にしては良い印刷紙を使っていたし、趣味も良い印象を持っていた。

廃刊の際、美和明宏がコメントを寄せているのを読んで、彼が深く雑誌に関わっていたのを知った。サンフランシスコに住んで間も無い頃、雑誌スタンドで「10Percent」という雑誌に三輪明宏が表紙に載っているのを見て、中身も見ずに買ってしまったことがある。そのままゼミに行き、ちょうど前の授業の際に映画「黒蜥蜴」の話をしていた先生に興奮して雑誌を見せた。その時にそれがゲイ雑誌ということを初めて知ったのだった。雑誌の名称は世界の男性の10%がゲイである、という本当かどうかは定かではない学説に基づてつけられたらしい。

そういう雑誌が普通の雑誌スタンドに並んでいるのは、いかにもサンフランシスコらしい事だった。